2015/02/06(金) 22:30発表

非農業部門雇用者数(1月)22:30
結果 257千人 予想よりも若干強いがサプライズというほどでもない
予想 228千人
前回 329千人(252千人から修正)大幅に上方修正

失業率(1月)22:30
結果 5.7% 予想よりも悪い、悪化
予想 5.6%
前回 5.6%

     

今月の米雇用統計は、

非農業部門雇用者数は予想よりも若干良い数字でしたが、

失業率は予想よりも悪く、前回よりも悪化しました。

   

米労働市場は、予想ほどのスピードでは無いものの、

一進一退を繰り返しながら、一歩ずつ回復しているような印象です。   

    

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると

・NYダウ 売り買い交錯し結局元の水準に

・ドル 売り買い交錯し結局元の水準に

となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。

   

また、グローバル的な視点で見ると、

米国はQE3終了で、ドルのジャブジャブ供給終了、次は利上げに焦点(金融引き締め)

その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)。

という状況です。

少なくとも、ドル安になる状況には思えません。

          

では、この材料を受けて、

机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?

    

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・ユーロドル の値動き

・ユーロ円 の値動き

・ポンドドル の値動き

・ポンド円 の値動き

・ドル円 の値動き

・原油 の値動き

・金 の値動き

・NYダウ の値動き


           

1分足 下記のチャートでは15:30が日本時間22:30 初動は純粋なドル高、NYダウも爆上げ

fxxpa0713

         

15分足 しかしその後、、、、NYダウはメチャクチャ。通貨はドル高の一方通行

fxxpa0712

        

※このチャートを見る方法

    

米長期金利 →上昇

http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html

z

 

    

    

米雇用統計の発表で、

初動は

・NYダウ(先物) 爆上げ

・ドル 純粋なドル高

となりました。

   

米雇用統計は、好材料とも悪材料とも言えない内容でしたが、

マーケットの反応は、なぜか狂喜乱舞という感じでした。

ジュリアナ1.jpg

   

その後、

NYダウは正気に戻ったのか、強烈なカウンターが入り最終的には元の水準に戻り大引け。

一方、ドルは結局全面的なドル高のまま大引けとなりました。

   

雇用統計は好材料とも悪材料とも言えない内容でしたが、

マーケットはどちらかというとリスク選好的な反応を見せました。

   

具体的には、米長期金利が上がったことを見ても分かるように、

金利上昇期待の反応でした。

金利が上昇することは、通貨には好材料ですが、

株には悪材料なので、

NYダウが下落して大引けしたことは、筋は通っています。

    

さて、場味の分析ですが、

好材料悪材料どちらとも言えない材料に対して、

マーケットはリスク選好で反応しました。

これがマーケットの意思だと言わざるを得ないと思います。

ドル円はいよいよ第四波動の過程を終了し、

最終波動へと動き出した可能性が高いと考えます。