2015/01/09 (金) 22:30発表
非農業部門雇用者数(12月)
結果 252千人 予想を上回る好結果
予想 240千人
前回 353千人(321千人から修正)上方修正
失業率(12月)
結果 5.6% 予想を上回る改善
予想 5.7%
前回 5.8%
今月の米雇用統計は、
非農業部門雇用者数、失業率、
ともに予想を上回る好結果でした。
明らかに好材料です。
米経済は力強く、着々と回復しているような印象です。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・NYダウ 迷い無く爆裂上昇
・ドル 迷い無く爆裂上昇
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
また、グローバル的な視点で見ると、
米国はQE3終了で、ドルのジャブジャブ供給終了、次は利上げに焦点(金融引き締め)、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)。
となると、ファンダメンタル分析的に考えると、
対ユーロ、対ポンドで、ドルの価値が上昇するのが
自然な論理的帰結のように思えます。(=ユーロドル、ポンドドル下落)
また、フランスでのテロ事件もあり、
欧州から米国への資本逃避が捗りそうでもあります。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは15:30が日本時間22:30 初動は純粋なドル高、NYダウも爆上げ
15分足 しかしその後、、、、猛烈な反転・・・ッ!メチャクチャ
米長期金利 →なんと2%割れ!!!!!!
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
米雇用統計の発表で、
初動は
・NYダウ(先物) 上昇
・ドル 純粋なドル高
となりました。
雇用統計の好結果に対して、素直な反応です。
しかしそのイケイケの流れはわずか15分で粉砕されます。
雇用統計発表後15分を過ぎたあたりで、
突如猛烈なカウンターが全力で突っ込んで来ました。
結果、
・NYダウ 反転して暴落
・ドル 反転して暴落(純粋なドル安)
となりました。
クロス円も結局暴落となりました。
雇用統計は明かな好結果でしたが、
最終的にマーケットは弱気で大引けとなりました。
ファンダメンタル分析的に考えると意味が分かりませんが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
好材料に対して、初動は素直な強気の反応でしたが、
最終的には弱気筋の圧倒的な売り圧力で腰をへし折られてしまいました。
いわゆる、材料出尽くし、というやつです。
地合いは弱気転換、天井形成リバーサルの可能性が出てきました。
ここからの高値追いは気をつけてください。