2014/11/07 (金) 22:30
非農業部門雇用者数(10月)
結果 214千人 予想ほどではないが悪くない数字
予想 235千人
前回 256千人(248千人から修正)上方修正
失業率(10月)
結果 5.8% 予想を上回る改善!
予想 5.9%
前回 5.9%
今月の米雇用統計は、
非農業部門雇用者数が予想を下回る結果でしたが、
決して悪くない数字。
また、前回数値は上方修正されています。
失業率の方は、予想を上回る改善でサプライズ。
好結果と言える内容です。
米経済は力強く、着々と回復しているような印象です。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・NYダウ 多少の乱高下の後、上昇
・ドル 多少の乱高下の後、上昇
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
また、グローバル的な視点で見ると、
米国はQE3終了で、ドルのジャブジャブ供給終了、次は利上げに焦点(金融引き締め)、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)。
となると、ファンダメンタル分析的に考えると、
対ユーロ、対ポンドで、ドルの価値が上昇するのが
自然な論理的帰結のように思えます。(=ユーロドル、ポンドドル下落)
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは15:30が日本時間22:30
壮絶な殴り合い
15分足
米長期金利 低下!!
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
米雇用統計の発表で、
初動は
・NYダウ やや上昇
・ドル 壮絶な売り買いの殴り合い
となりました。
好材料にしては、
弱い反応です。
そしてその後、
・NYダウは乱高下
・ドル暴落
となりました。
常識やファンダメンタル分析では全く理解できませんが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
好材料に対して、弱い反応となりました。
典型的な、いわゆる「材料出尽くし」の反応となりました。
高値警戒感が漂い始めました。
ここからの追撃は注意した方が良いと思います。