2014/08/01 (金) 21:30
非農業部門雇用者数(7月)
結果 209千人 予想よりも弱い
予想 230千人
前回 298千人(288千人から修正) 上方修正
失業率(7月)
結果 6.2% 予想よりも悪い
予想 6.1%
前回 6.1%
今月の米雇用統計は、
非農業部門雇用者数、失業率、ともに予想を下回る結果となりました。
ただ、サプライズの悪材料と言うほどでもありません。
市場の期待ほどではありませんが、
一進一退を繰り返しながら、
米経済は着々と回復しているような印象です。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・NYダウ 初動は失望売りとなるが、カウンターが入って乱高下の後、ほぼ基の水準に戻る
・ドル 初動は失望売りとなるが、カウンターが入って乱高下の後、ほぼ基の水準に戻る
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
また、グローバル的な視点で見ると、
米国はQE3縮小で、ドルのジャブジャブ供給を絞りつつある(金融引き締め)、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)。
となると、ファンダメンタル分析的に考えると、
対ユーロ、対ポンドで、ドルの価値が上昇するのが
自然な論理的帰結のように思えます。(=ユーロドル、ポンドドル下落)
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは8:30が日本時間21:30
15分足
米長期金利 急落
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
米雇用統計の発表で、
初動は
・NYダウ暴騰
・ドル安
となりました。
NYダウは、材料が何であれとにかく買う気マンマンのおじちゃんたち(投機筋)がいることが分かります。
そしてその後、
ドルはドル安の流れがそのまま継続されたのですが、
NYダウは猛烈な乱高下モードに。
しぶとい買い勢力がいることがうかがえます。
ドル相場については、純粋なドル安となっており、
クロス円も軟調な展開となっております。
クロス円が軟調なので、ドル円もこのままイケイケドンドンで上昇することは難しいでしょう。
米長期金利も上値は相当重い様子です。
さて、場味の分析ですが、
期待以下の材料(悪材料とまでは言えない)に対して、
マーケットは素直に弱い反応となりました。
期待で買っていた人たちが投げ、ポジション調整が起こったようです。
場味は強気とは言えません。
強気の流れであれば、この程度の材料でもガンガン上昇していたはずです。
8月もドル円相場はまったりとしたレンジ相場が続きそうです。