2014/06/06 (金) 21:30

非農業部門雇用者数(5月)
結果 217千人 予想よりも少し良い!悪くない数字!!
予想 215千人
前回 282千人(288千人から修正) 若干下方修正

   

失業率(5月)
結果 6.3% 予想よりも良い!悪くない数字!
予想 6.4%
前回 6.3%

     

今回の雇用統計は、

非農業部門雇用者数、失業率、

ともに、

予想を少し上回る良い結果でした。

悪くない数字です。

    

米労働市場は、一進一退ながらも、一歩一歩、

堅調に回復して行っているようです。

米経済は、底堅く回復基調に乗っているような印象です。

  

前日、ECBが利下げ&マイナス預金金利導入を断行し、

欧州経済が長期低迷の様相を呈しているのとは対照的です。

   

さらに、欧州は地政学リスクとしてクリミア問題を抱えており、

不穏な空気が漂っております。

第一次世界大戦の状況が思い起こされます。

   

第一次世界大戦の時は、欧州が主戦場となり、

欧州各国が血みどろの戦いを繰り広げましたが、

大西洋をはさんだ米国は無傷で、欧州への輸出でボロ儲けして

空前の繁栄を謳歌しました。

現在の世界状況は、それを惹起させます。

NYダウの史上最高値更新はそれが背景にあるのかもしれません。

     

常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、

・NYダウ 一方的な狂い上げ

・ドル 一方的な狂い上げ

となるのではないかと思えます。  

   

では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・NYダウ の値動き → 上昇?下落?

・ドル円 の値動き → 上昇?下落?

・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?

・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?

・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?

・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?

・原油 の値動き → 上昇?下落?

・金 の値動き → 上昇?下落?


    

1分足 下記のチャートでは08:30が日本時間21:30

fxxpa0340

NYダウ爆上げ、ドルは乱高下。金もメチャクチャ

   

   

15分足

fxxpa0342

NYダウが爆上げするだけで、他は方向感無し。

※このチャートを見る方法

   

米長期金利

http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html

beikokusai

米長期金利は上げ。金利上昇なのにNYダウ爆上げというのはどういうことか。本格的な景気回復モードに入ったか。

    

   

雇用統計発表直後の初動は、

・株(NYダウ) 暴騰

・ドルはいきなり乱高下の殴り合い

となりました。

      

NYダウの方はその後も順調に値を伸ばしていきましたが、

ドル相場は最後まで売り買いの均衡が破れず、

双方にらみ合いのまま大引けとなりました。

      

NYダウ爆騰の方は常識的に考えて理解できるのですが、

為替の方は、ファンダメンタル分析的に考えると全く意味がわかりません。

しかし、これが生きた相場なのです。

         

さて、場味の分析ですが、

好材料が出て、

米国経済と欧州経済の対照的な状況が明らかになりましたが、

為替マーケットは、売り買いの力がピシィッと均衡しました。

為替マーケット全体のコンディションは、「方向感を失ってトレンドレス」、と言えそうです。

もうしばらく様子見をしたほうが良さそうです。