2014/05/08 (木) 20:00
英中銀政策金利
結果 0.50% 据え置き 何のサプライズもない
予想 0.50%
現行 0.50%
英中銀資産購入枠
結果 3750億ポンド 据え置き 何のサプライズもない
予想 3750億ポンド
現行 3750億ポンド
2014/05/08 (木) 20:45
ECB政策金利
結果 0.25% 据え置き 何のサプライズもない
予想 0.25%
現行 0.25%
一切サプライズ無し!
21:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「ECBは必要ならば迅速に行動する用意。」
「穏やかな回復は予想通り。」
「政策金利は長期にわたり現行かそれ以下の水準。」
「ECBは非伝統的手段も。」
「経済見通しへのリスクは引き続き下方向。」
「インフレ率は低水準に留まるものの15年に段階的に上昇へ。」
「為替リスクを注視。」
「為替について話し合い、介入についても。」
「為替レートは物価安定にとって非常に重要。」
ECB金利は
市場予想どおりの据え置きで全くサプライズ無し。
その後のECB総裁ドラギ会見は、
基本的に悲観的な内容で、
なんと為替介入についても言及が飛び出してきました。
介入するとしたらユーロ売りか、ユーロ買いか。
ドラギ会見では方向性についての言及はなかったのですが、
低インフレの長期化を懸念しているということで、
ユーロ安に持って行きたいということと思われます。
ECBは依然として金融緩和の方向を向いており、
金融引き締めの方向に舵を切った米FRBとは完全に方向が逆です。
ファンダメンタル分析的にユーロ高になる材料では全くありません。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・BOE、ECB金利では、材料織り込み済みで動かず
・ドラギ会見で、ユーロ安に
となるのが自然に思えます。
また、グローバル的な視点で見ると、
米国はQE3縮小で、ドルのジャブジャブ供給を絞りつつある(金融引き締め)、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)。
となると、ファンダメンタル分析的に考えると、
対ユーロ、対ポンドで、ドルの価値が上昇するのが
自然な論理的帰結のように思えます。(=ユーロドル、ポンドドル下落)
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは14:00が日本時間20:00 BOE金利
ユーロドル5分足
BOE、ECB金利ではさほど動きませんでした。
材料織り込み済みというやつです。
しかしその後、ドラギ会見が始まった瞬間に、
猛烈なユーロ買い、ドル売りが発生。
このまま爆上げするのかと思いきや、
突如値を消して反転狂い下げ。
そのままユーロ暴落となりました。
じゃあユーロ暴落=ドル高でドル円は上昇かといえば、
対円ではドル安となり、ドル円下落。
クロス円も軟調な値動きとなりました。
円相場というのは、結局クロス円次第ということがよく分かります。
さて、場味の分析ですが、
ユーロ安になるべき材料で、
実際にマーケットはユーロ安となりました。
珍しく、素直な反応です。
場味としては、弱気相場という判断になろうかと思います。
ドル円相場も長らく保ち合いが続いておりますが、
さしあたり様子見が良いでしょう。
ブレイクアウトまで待った方が良さそうです。