昨年、標準レンズとして愛用していたニッコール16-85VRを壊してしまい、
昔D40を買ったときに付いてきたキットレンズの18-55Ⅱを使い回していました。
18-55Ⅱは、F8まで絞ればほとんど問題ないのですが、
広角側でF4まで絞りを開くとやはり画質がアレなのと、
望遠側の50~55mmの画質がアレなのがやはり我慢ができなくなり、
レンズを買い換えることに。
ただ、ニッコール16-85VRは、価格が異常に高騰しており、
昔買った値段(5万円ほど)よりもかなり値上がりしています。
(2014/3/24時点で68000円)
16mmが絶対に必要というわけでもなく、
個人的にどちらかというと中望遠領域が好きなので、
昨年新発売された、18-140mmが手頃な値段なのと、
解像も悪くないという話を聞いたので、
試しに買ってみました。
ネット上にはこのレンズのテストレポートがなぜかほとんど無くて、
私も最後まで買うかどうか迷っていました。
そこで、購入を検討している方のために、
詳しい試写レポートをお届けしたいと思います。
■まず、DxOMarkの分析データ
Tests and reviews for the lens Nikon AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR Measurements - DxOMark
悪くないです。
18mm-50mmあたりの、絞り開放~F5.6あたりが美味しいレンズのようです。
夜景撮影にも最適なレンズのようです。
ちなみに、16-85はこちら
今回、比較撮影したタムロン90マクロはこちら(鬼解像レンズです)
■試写レポート
以下、カメラはD7000、ISO100、WB晴天固定、三脚使用で条件をそろえて撮影。
■試写18mm(AF-S DX NIKKOR 18-140mm ED VR)
18mm、F4
F5.6
F8
F11
F16
全く問題なし。
開放からきわめて高解像。
■18mmの比較として、18-55Ⅱで同じ場所を撮影
F4
F5.6
F8
F11
F16
18-55Ⅱも、価格を考えると驚異的な写りの良さです。
広角で絞って風景撮影なら全く問題なし。
ちなみに、右のやや下に写っている白い看板の画像(F5.6)を
等倍画像で比較すると、
18-140
18-55Ⅱ
全く同じ設定で撮影したのですが、
18-140の方はクッキリ写っているのに、
18-55Ⅱの方はモヤッと写っていますね。
やはり、解像力の差は明白です。
ワンランク上、という感じです。
■試写35mm(AF-S DX NIKKOR 18-140mm ED VR)
F5.6
F8
F11
これも全く問題なし。
■35mmの比較として、18-55Ⅱで同じ場所を撮影
F5.6
F8
F11
価格を考えると凄い写りの良さです。
■試写90mm(AF-S DX NIKKOR 18-140mm ED VR)
F5.6
F8
F11
■90mmの比較として、タムロン90マクロで同じ場所を撮影
F2.8
F4
F5.6
F8
F11
タムロン90マクロ最強伝説。
歪み(ディストーション)もほぼゼロです。
ちなみにこれも等倍画像で比較(F8)すると、
18-140
タム90
タムロン90の方が、モヤッとした感じが一切無く、スッキリ写っていますね。
さすがに、単焦点には勝てないですね。
タムロン90マクロは、マクロはもちろん素晴らしい写りですが、
風景も鬼のような超解像で撮れます。
個人的にかなり気に入っているレンズです。
■試写140mm(AF-S DX NIKKOR 18-140mm ED VR)
F5.6
F8
F11
F5.6開放だと、中心部以外はちょっとモヤッとなっていますが、
F8まで絞れば問題ないですね。
予想以上に使えます、このレンズ。
■試写140mm その2(AF-S DX NIKKOR 18-140mm ED VR)
F5.6
F8
F11
■ボケ味 Blur(AF-S DX NIKKOR 18-140mm ED VR)
すべて140mm F5.6で撮影
等倍で見ると、140mm開放の場合、ソフトフォーカスがかかったように合焦面の解像が甘いです。(解像命の人は要注意)
しかし、逆にその恩恵なのか、ボケ味は悪くないです。
これはこれでアリなのかな?とも思いました。
※2014年4月 作例追加(すべて筆者撮影、D7000+18-140VR)
■まとめ
非常に良いレンズです!
かなり気に入りました。
パンフォーカスの風景用にも、
ボケを生かした撮影にも使える万能レンズだと思います。
→ AF-S DX NIKKOR 18-140mm ED VR