2014/03/07 (金) 22:30
非農業部門雇用者数(2月)22:30結果 175千人 予想よりも多い!サプライズの好結果
予想 149千人
前回 129千人(113千人から修正)上方修正
失業率(2月)22:30
結果 6.7% 予想よりも悪い!サプライズの悪結果
予想 6.6%
前回 6.6%
今回の雇用統計は、
非農業部門雇用者数がサプライズの好結果でしたが、
失業率は予想を超えた0.1%の悪化という、サプライズの悪結果でした。
米労働市場は、一進一退ながらも、一歩一歩、
堅調に回復して行っているようです。
米経済は、底堅く回復基調に乗っているような印象です。
失業率が悪化しているので、手放しで喜べる内容ではありませんが、
まあ、悪くはない、という感じです。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、
・NYダウ 乱高下の後元の水準に戻る
・ドル 乱高下の後元の水準に戻る
となるのではないかと思えます。
少なくとも、
一方通行的な値動きになるような
結果ではないように思えます。
では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・NYダウ の値動き → 上昇?下落?
・ドル円 の値動き → 上昇?下落?
・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?
・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?
・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?
・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?
・原油 の値動き → 上昇?下落?
・金 の値動き → 上昇?下落?
1分足 下記のチャートでは15:30が日本時間22:30
NYダウ爆上げ。純粋なドル高。ドル安円安のバブルパターンでは無い。
15分足
狂い上げの後、我に返って元の水準に。何がしたかったのか。
米長期金利(米国債10年物流通利回り)
米長期金利は急騰。重要な高値を上抜け。
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
発表直後の初動は、
・株(NYダウ) 暴騰
・純粋なドル高
となりました。
最初から買う気マンマンという感じでロケット噴射となりました。
しかしその勢いも30分しか持続せず、
日本時間23:00に巨大なカウンターが入って急降下。
大引けでは結局元の水準に戻るという、壮大な「行ってこい」となりました。
ただ、米長期金利は急騰し、終値でも重要な高値を突破しました。
この影響なのか、ドル円は高値止まりとなっております。
メチャクチャな値動きのようにも見えますが、
私の個人的見解を申し上げますと、日本時間23時からの急落は、
「今まで買い上げてきたおじちゃんたちの、利益確定の売り」ということかと思います。
基本的には、上向きの地合いが継続していると考えております。
さて、場味の分析ですが、
好悪織り混ざった材料で、
マーケットはどちらかというと強気の反応を見せました。
上でも申し上げましたが、地合いは強気かと思います。
特に、米長期金利がしっかりと強いことが、ドル円を力強く支えています。
今週は、ウクライナへのロシア侵攻、戦争の危機から始まって、
ジェットコースターのようなメチャクチャな急展開が続きましたが、
嵐はどうやら止んだようです。