2014/01/09 (木) 21:00
英中銀政策金利
結果 0.50% 予想どおりの据え置き
予想 0.50%
現行 0.50%
英中銀資産購入枠(量的緩和)
結果 3750億ポンド 予想どおりの据え置き
予想 3750億ポンド
現行 3750億ポンド
2014/01/09 (木)21:45
ECB政策金利 21:45
結果 0.25% 予想どおりの据え置き
予想 0.25%
現行 0.25%
以上、一切サプライズ無し!
22:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「ユーロ圏の基調的な物価圧力は引き続き抑制される見通し」
「現在の情報や分析は、われわれの判断を裏付けている」
「インフレ期待はしっかり抑制されている」
「低インフレが長期化し、その後2%弱に向けて緩やかに上昇する可能性」
「金融政策スタンスは必要な限り緩和的であり続ける」
「理事会はフォワードガイダンスを確認」
「緩和的な政策が続く」
「短期金融市場の動向を注視、あらゆる可能な手段を検討する用意」
「引き続き強力な金融緩和を維持する決意」
「ユーロ圏の成長リスクは引き続き下向き」
「インフレリスクは概ね均衡」
「インフレ率は向こう数ヶ月、現在の水準に留まる公算」
「最近の指標はさらに改善、段階的な回復を示す」
「生産は2014、15年に鈍いペースで回復する見通し」
「ユーロ圏の経済活動、輸出需要拡大の恩恵を受ける見通し」
「フォワードガイダンスの文言をECBはきょうさらに強めた」
「インフレ見通しが悪化すればECBは行動する」
「短期金融市場が逼迫すればECBは行動する」
「政策手段をめぐる討議は続く」
「どの手段を選ぶかは不測の事態の状況による」
「活用できる複数の手段がある」
「条約が許す全ての手段が可能」
「将来の決定に関して憶測するのは意味がない」
「両方向で物価を安定させる責務がある」
「12月のインフレ率の鈍化は想定されたこと、ドイツのデータが影響」
「銀行システムは査定後に強くなる」
「銀行の査定で、短期的なデレバレッジにつながる可能性も」
「インフレ率は今後少なくとも2年間は低水準にとどまるだろう」
BOE金利、ECB金利、ともに
市場予想どおりの据え置きで全くサプライズ無し。
その後のECB総裁ドラギ会見は、
ほぼ全面的に悲観的な内容でした。
米経済が底を打った感じで上昇傾向なのとは対照的で、
欧州は深い問題を抱えている印象です。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・BOE、ECB金利では、材料織り込み済みで動かず
・ドラギ会見で、乱高下の後、「あーやっぱユーロだめか」で失望売り
となるのが自然に思えます。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは14:00が日本時間21:00 BOE金利
ドラギ会見開始と同時にユーロ売り。豪ドル円は動いていないので、クロス円全体の動きではない。ユーロ円の売りが波及して、ドル円も下落。ドル円はクロス円の影響が絶大ということが分かります。
ユーロドル5分足
BOE、ECB金利ではさほど動きませんでした。
「材料織り込み済み」です。
そしてその後、ドラギ会見が始まると同時に、
猛烈なユーロ売り。
理論的には、本来はその反作用でドル買いになるはずですが、
ユーロ円での売りが波及したのか、ドル円もいっしょに暴落(ドル売り)。
非常に興味深い値動きで、結局のところ、ドル円はクロス円の動向が大きな影響力を持っているということがわかります。
しかし、その初動も20分ほどで終了。
日本時間22:52ごろに巨大な買いが入り、一方的な売りの流れはストップ。
そこからユーロが爆買いされ、結局は元の水準まで戻りました。
ドラギ会見はほぼ全面的に悲観的な内容で、
ユーロ買いになるような内容は一切無かったわけですが、
現実のマーケットは、最終的にはユーロ買いとなりました。
ファンダメンタル分析的に考えると全く意味が分かりませんが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
どちらかというと悪材料にもかかわらず、
ユーロは一方的に売り込まれず、
底堅い買い需要に支えられました。
今晩の米雇用統計を控え、様子見ムードが漂っております。
今晩の米雇用統計ではメチャクチャな乱高下になるのでしょうか。
楽しみです。