2014/01/10 (金) 22:30
非農業部門雇用者数(12月)結果 74千人 サプライズの悪い数字!
予想 197千人
前回 241千人(203千人から修正) 上方修正
失業率(12月)
結果 6.7% サプライズの好結果!!!
予想 7.0%
前回 7.0%
今回の雇用統計は、
非農業部門雇用者数がサプライズの悪い数字でしたが、
失業率はなんと0.3%一気に改善という、
サプライズの好結果でした。
米労働市場は、一進一退ながらも、一歩一歩、
堅調に回復して行っているようです。
米経済は、底堅く回復基調に乗っているような印象です。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、
・NYダウ 乱高下の後元の水準に戻る
・ドル 乱高下の後元の水準に戻る
となるのではないかと思えます。
少なくとも、
一方的なリスク回避、あるいは失望売りになるような
結果ではないように思えます。
では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・NYダウ の値動き → 上昇?下落?
・ドル円 の値動き → 上昇?下落?
・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?
・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?
・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?
・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?
・原油 の値動き → 上昇?下落?
・金 の値動き → 上昇?下落?
1分足 下記のチャートでは15:30が日本時間22:30
NYダウ暴落、純粋なドル安。純粋なドル安のため、クロス円はニュートラル。
大規模なリスク回避ではないようです。
15分足
NYダウは下落。暴落と言うほどでもない。純粋なドル安。クロス円は影響小。
今までのドル買いポジションが調整された、という程度のものと思われます。
雇用統計の結果に絶望してリスク回避方向のポジションが新たに作られたという感じではない。あくまでもポジション調整。
発表直後の初動は、
・株(NYダウ) 暴落
・純粋なドル安
となりました。
その後も流れはそのままで、
株安、ドル安のまま大引けとなりました。
注目すべきはクロス円で、ユーロ円は30銭ほど下落しましたが、
豪ドル円はわずかですが上昇しております。
要は、クロス円はほぼ影響を受けなかったということで、
今回は純粋なドル安と言えます。
何が言いたいかというと、
マーケット全体の流れが一気にリスク回避(バブル崩壊)に向かったというわけではなく、
今まで積み上げられてきたドル買いポジションが調整されただけ、
と思われます。
マーケット全体のコンディションとしては、あくまでもリスク選好の基調であると考えます。
なお、米長期金利は2.86%台まで低下しております。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
米長期金利は、3%の壁にぶち当たって、その手前で滞空しております。
ドル円の105円から上のトレンドは、米長期金利3%突破が条件となるでしょう。
さて、場味の分析ですが、
サプライズの好材料とサプライズの悪材料が、同時に出たわけですが、
マーケットは下落となりました。
米長期金利も軟調なのを見ると、
マーケット全体のコンディションとしては、弱気ということになろうかと思います。
しばらく調整が続くものと思われます。