2013/10/22 (火)

非農業部門雇用者数(9月)21:30
結果 148千人 予想を下回る数字
予想 180千人
前回 193千人(169千人から修正) 上方修正

失業率(9月)21:30
結果 7.2% 予想を上回る改善!!
予想 7.3%
前回 7.3%

      

今回の雇用統計は、

非農業部門雇用者数が予想よりも若干弱い数字でしたが、

前回の数値は上方修正、

さらに、

失業率は予想を上回る、サプライズの強い数字でした。

   

決して悪い内容ではありません。

米労働市場は、一歩一歩、

着実に回復して行っているようです。

米経済は、底堅く回復基調に乗っているような印象です。

  

常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、

・株乱高下の後上昇

・ドル 乱高下の後上昇

となるのではないかと思えます。

 

少なくとも、一方的なリスク回避、あるいは失望売りになるような

結果ではないように思えます。

   

では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・NYダウ の値動き → 上昇?下落?

・ドル円 の値動き → 上昇?下落?

・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?

・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?

・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?

・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?

・原油 の値動き → 上昇?下落?

・金 の値動き → 上昇?下落?


 

1分足 下記のチャートでは15:30が日本時間21:30

fximgd0011

初動は、株暴騰、迷いの無いドル安。一直線のドル安。全力でドル売り。

   

15分足

fximgd0012

NYダウは爆上げイケイケドンドン、対円以外では全力ドル安、対円でだけドルは下げ止まり。結果としてクロス円爆上げ。バブルイケイケ相場。

※このチャートを見る方法

 

発表直後の初動は、

・株暴騰

・純粋なドル暴落

となりました。

迷いの無い値動きでした。

   

その後、NYダウは上昇継続、

ドル安も継続するも、

対円でメチャクチャなドル買いが発生。

(クロス円のロング注文が殺到し、波及効果を及ぼしたものと考えます。)

結果として、ドル安と円安が同時発生で、クロス円爆上げとなりました。

典型的な過剰流動性バブル相場です。

    

その一方で、米長期金利は、2.51%にまで低下しております。

http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html

複雑な反応ですが、

要は、FRBの超低金利政策、量的緩和(ドルをジャブジャブに供給)政策が長期化する、

とマーケットが判断したようです。

     

さて、場味の分析ですが、

特に良くも悪くもない材料に対して、

マーケットはリスク選好で反応しました。

ドル円だけ見ると、イマイチの反応、リスク回避的反応のようにも見えますが、

全体としてみると、爆裂円安となっております。

やはり、リスク性資金が、円相場にジャブジャブ投入されているようです。

こういう資金は、○○危機、○○ショックがあると、

一気に引き上げられますので注意が必要です。

円安バブルはもう始まっております。

   

また、ドル円は時間足でダイヤモンドフォーメーションが示現しております。

fximgd0013b

上下どちらに炸裂するのか、とっても楽しみです。