2012/11/08 (木)
21:00 英中銀政策金利
結果 0.50% 全くサプライズなし
予想 0.50%
現行 0.50%
21:00 英中銀資産購入枠
結果 3750億ポンド 全くサプライズなし
予想 3750億ポンド
現行 3750億ポンド
ECB政策金利 21:45
結果 0.75% 全くサプライズなし
予想 0.75%
現行 0.75%
22:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「インフレ率は年内2%上回るだろう。」
「インフレ率は2013年は2%下回る見込み。」
「ユーロ圏の経済成長は引き続き弱い見通し。」
「ECBは今年の景気改善を見込んでいない。」
「国債購入計画を実施する用意は出来ている。」
「ユーロ圏の成長リスクは引き続き下向き。」
「インフレリスクは引き続きおおむね均衡。」
「ECBは常に金融政策のあらゆる手段を討議。」
「来年についてどうするかは討議していない。」
「マイナスの預金金利について討議していない。」
「国債購入の条件は明らかで行動する用意ある。」
「決断を下すのはスペイン。」
「ボールは政府の側にありECBの側ではない。」
BOE金利は、
市場予想どおりの据え置きで
サプライズは全くなし。
ECB金利も、
市場予想どおりの金利据え置きで、
サプライズはまったくありませんでした。
その後のECB総裁ドラギ会見は、
基本的には悲観的な内容となりました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・BOE金利では、材料織り込み済みで動かず、
・ECB金利でも、材料織り込み済みで動かず、
・ドラギ会見で、乱高下の後、元の水準に
となるのが自然に思えます。
少なくとも、ユーロが上昇する材料には思えません。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは14:00が日本時間21:00 BOE金利
ユーロドル1分足
まず、BOE金利発表と同時に、ポンドが急騰!!
一切サプライズがなかったにもかかわらず、ポンド爆上げ。
これは欧州通貨買いの流れか?と期待させる値動きでした。
その後、サプライズの全くないECB金利発表で、
ユーロは11分間ほど買われましたが、
その後突然反転してユーロ売りに。
ドラギ会見まで継続してユーロ売りが続きました。
その後、ドラギ会見で悲観的な内容が発表され、
ユーロ売りが加速するかと思いきや、
今度は突然ユーロ買いに転換。
何とも奇妙な値動きの、
ファンダメンタルズ分析一切無視の相場となりました。
さて、場味の分析ですが、
材料はどちらかというと弱気、
それに対してマーケットは、売りでも買いでもない、
どっちつかずの反応となりました。
典型的なトレンドレス、踊り場、持ち合いの様相です。
米大統領選、中国共産党大会を無事に終わり、
今後の方向性を見極める準備段階、
トレンド発生の準備段階というところでしょうか。
近い将来、ブレイクするものと思われます。
戦闘準備体制に入りたいと思います。