2012/11/02 (金) 21:30

非農業部門雇用者数(10月)
結果 171千人 予想を超える改善!
予想 125千人 
前回 148千人(114千人から修正)上方修正!

失業率(10月)
結果 7.9% 予想どおりだが、悪くない数字!
予想 7.9% 
前回 7.8%

       

今回の雇用統計は、

非農業部門雇用者数が予想を超える強い数字で、前回数値も上方修正

失業率は前回よりもわずかに悪化したものの、

8%を下回る数字で決して悪くありません。

米雇用情勢は、大底を打って、回復基調に乗ってきたような印象です。

  

前回ほどの衝撃はないものの、議論の余地の無い、好材料です。

   

常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、

株爆上げ

ドル爆上げ

となるのではないかと思えます。

      

では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・NYダウ の値動き → 上昇?下落?

・ドル円 の値動き → 上昇?下落?

・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?

・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?

・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?

・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?

・原油 の値動き → 上昇?下落?

・金 の値動き → 上昇?下落?


   

1分足 下記のチャートでは14:30が日本時間21:30

fxxp0022.jpg

株高、純然たるドル高

    

15分足

fxxp0024.jpg

※このチャートを見る方法    

       

   

発表直後の初動は、

・株暴騰

・対円でドル高 

・対円以外でもドル高(純然たるドル高)

・クロス円、若干の上げ

で反応しました。

クロス円が上げで反応しているので、

リスク選好の一種の反応かと思います。

    

しかし、その勢いは15分ほどしか持続せず、

その後は伸び悩み。

ドル円は最大でも40銭ほどの上昇しかできませんでした。

クロス円も、NYダウの失速とともにモメンタムを失い、

45分後にはもとの水準にいってこい、

最終的には前日終値を下回る円高になってしまいました。

  

サプライズの好材料のはずなのに、

なぜこうなっちゃったのでしょうか?

   

たしかに好材料でしたが、

マーケットの反応は、前回と同様、

懐疑に満ちた反応、冷ややかな反応、という感じになりました。

    

さて、場味の分析ですが、

サプライズの好材料が出たにもかかわらず、

マーケットの反応は冷ややかでした。

米経済はそう簡単に期待できないよ、という

深刻な空気すら感じられます。

前回と同様、残念ながら、強気相場とはほど遠い感じです。

来週の米大統領選、中国共産党大会を見極めたいということなのでしょうか。

来週のイベントまでこのような空気が続くのでしょう。

来週のイベントまで様子見が良さそうです。

以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。