2012/07/06 (金) 21:30
非農業部門雇用者数(6月)
結果 80千人 予想よりもちょっと悪い
予想 100千人
前回 77千人(69千人から修正)(前月比) 上方修正
失業率(6月)21:30
結果 8.2% 予想どおりで何のサプライズも無い
予想 8.2%
前回 8.2%
今回の雇用統計は、
失業率は予想どおり。
非農業部門雇用者数は、予想よりも若干悪い数字でしたが、
サプライズというほどのものではありません。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、
材料織り込み済みでさほど動かず!(若干ドル安)
となるのではないかと思えます。
では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・NYダウ の値動き → 上昇?下落?
・ドル円 の値動き → 上昇?下落?
・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?
・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?
・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?
・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?
・原油 の値動き → 上昇?下落?
・金 の値動き → 上昇?下落?
1分足 下記のチャートでは14:30が日本時間21:30
初動は、ドル高、円高→クロス円崩壊
15分足
ドル円1分足
発表直後の初動の瞬間、
・株暴落
・対円でドル安
・対円以外では猛烈なドル高
・結果として、クロス円暴落
で反応しました。
例のドル高円高バブル崩壊パターン、いわゆる「リスク回避」というやつです。
常識的に考えると暴落するような材料では全くなかったわけですが、
マーケットはヒステリーと絶叫に包まれました。
また、米国の雇用統計がちょっと悪かった→対ユーロでドルが暴騰、
これも常識的には理解しがたいと思います。
常識的ファンダメンタルズ分析的に考えると全く意味が分かりませんが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
どちらかというとちょっと悪いくらいの材料、全くサプライズの無い材料で、
マーケットはヒステリー的な 売りで反応しました。
結論から言いますと、これがマーケットの意志ということです。
残念ながら、地合いは典型的な弱気です。
しばらく買いは無しということになろうかと思います。
じっくりと買い場を待ちたいと思います。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。