今日は、当ブログで毎年恒例となった「今年の相場予想」をしてみたいと思います。
1978~2011年の月足データ(テクニカル) & 主要なファンダメンタルを
分析してみました。
■ファンダメンタルズ
■2012年の超重要世界的イベント
1月14日 中華民国総統選挙。
3月4日 ロシア大統領選挙。
4月15日 金日成生誕100周年。
(5月22日 東京スカイツリー開業予定)
7月27日 ~ 8月12日 - ロンドンにて第30回夏季オリンピック開催。
11月6日 アメリカ合衆国大統領、上院、下院各選挙投票日
以下は日付未定のもの
フランス大統領選挙。
韓国大統領選挙。
第18回中国共産党党大会開催。胡錦濤総書記・国家主席の後継が選出される。
北朝鮮で金日成生誕100周年、金正日生誕70周年を迎える(また韓国を砲撃?)
選挙対策のために、緊縮財政政策は取りにくいでしょう。
今年前半は、各国金融政策(中国以外)は緩和的な方向(利下げ方向、量的緩和、通貨ジャブジャブバラマキ)に向かうのではないでしょうか。(円高材料)
■重要テーマ
・米FOMC金利引き上げの動向 (最重要テーマ)
ドル円相場は米長期金利との相関が強い
・欧州ソブリンリスク(ギリシャ、イタリアなどデタラメなEU加盟国の財政問題)
・世界経済 2012年も低迷?大底を打ち復活?
・極東アジアの地政学リスク
→極東戦争勃発?(中国、ロシア、台湾、北朝鮮、韓国、日本、アメリカの戦争、戦術核兵器)
金正日死去に伴う北朝鮮の政情不安 クーデターもあり得る??
・中華バブル崩壊 (近い将来崩壊するであろうことは確実と言われている。あとはタイミングの問題)
・金が空前の高値 バブル崩壊のタイミング いつ崩壊してもおかしくない。最後のババは大衆に引かせる。
■テクニカル
■1978年~2011年月足
1982年11月高値278円を起点とする、
超巨大下降波動 第五波形成中か。
2011年10月安値 75.56で第五波動成就の可能性あり。
時間分析の観点(16年波動)からも、すでに変化時間帯に突入している。
今年の前半に安値更新して60円台に突入の可能性もあるが(70円台に大量のドル円ロングポジションが積み上がっているので、そのロスカットを投機筋、マーケットメイカーが狙っている)、
基本的には2012年中に円高トレンドは緩やかに転換するものと予想する。
(過去の円高トレンドは続いても5年、2007年+5年→2012年)
■1978年~2011年 ドル円 月足データ
■1978年~2011年 ドル円 月足データ 解析結果
※円安の年とは年終値-年始値がプラスの年、円高の年はマイナスの年
平均して、年始値から上下9%程度変動するのが普通という結果が出ました。
また、年足が陽線、すなわち円安の年は、率にして14%程度の高値を示現するようです。
また、年足が陰線、すなわち円高の年は、率にして-14%程度の安値を示現するようです。
■2011年ドル円相場はどうだったのか?
(クリックで拡大します)
年始値 81.21
年終値 76.96、(年足陰線、-4.25円)
高値 85.51 年始値+4.30円 、+5.29% (円高の年の平均値に近い)
安値 75.56 年始値-5.65円、-6.96% (円高でも円安でもない、平均的な年に近い)
でした。
今年は、上下ともボラティリティは平均的な年(上下9%)を大きく下回りました。
保合(もちあい)の年、動きのない年であったと言えると思います。
ドル円が戦後最安値を更新したり、政府日銀が大規模な為替介入を行ったりして、
結構激動だったような気もしますが、
数字を見ると一目瞭然、
動いたうちに入らないということがよくわかります。
そしてこの保合は、相場のエネルギー、マグマがじっくりと溜まっていることを意味します。
売り買いの均衡が崩れたら、爆発的に動きます。
今年あたり、動意を見せるかもしれません。
■で、2012年はどうなるのか?レンジ、高値安値大予想
上記の「1978年~2011年 ドル円 月足データ 解析結果」を用いて、
2012年のドル円始値を77.11(FXプライム byGMO)と仮定して代入すると、
以下の数字が出てきます。
問題は、 2012年が
・普通の平均的な年になるのか、
・円安のバイアスがかかった年になるのか
・円高のバイアスがかかった年になるのか
です。
ズバリ結論を申し上げますと、
普通の平均的な年になる
と考えております。
北朝鮮の某将軍様が死去しましたが、大きな混乱は起こらないと考えます。
また、米クリスマス商戦の状況、各種米経済指標を見ても、
そこまで絶望的に悪い数字は出ておらず、
年後半からは米FOMC金利は上向きスタンスになると考えております。
というわけで、 今年の年間レンジは、
・高値 84円くらい
・安値 69円くらい
と予想(妄想)します。
普通の年とはいえ、
ドル円は70円を割る可能性は高いのではないかと考えます。
(70円台に大量のロングポジションが積み上がっており、これを投げさせ、一掃させる動きがあるのではないか)
相場展開としては、
2012年前半にFOMCがQE3(量的緩和、要はお札をジャブジャブに刷りまくる)を実施、
ドル円は75.56円を割り
ロスカットを巻き込んで爆下げ、
クロス円も壮絶な爆下げ、
ユーロ円は2000年10月の最安値88.87を試すのではないかと考えます。
その中、ドル円はどさくさに紛れて70円を割り、
マーケット総投げの絶望のどん底で
政府日銀および各国中央銀行が協調介入して急遽反転、80円台を急回復。
その後米経済指標の好結果が連発し、
FOMC利上げ前倒し観測が急浮上しドル円続伸、、、、
という展開を予想(妄想)します。
が、言うまでもありませんが、絶対にこの通りになるという保証は全くありません。(笑)
こういう考え方もあるんだよくらいに取って頂けますと幸いです。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。