2011/12/08 (木)
21:00 英中銀政策金利
結果 0.50% 予想どおりの据え置き
予想 0.50%
現行 0.50%
21:00 資産買い入れ枠
結果 2750億ポンド 現行と変化なし
予想 2750億ポンド
現行 2750億ポンド
21:45 ECB政策金利
結果 1.00% 予想どおりの利下げだが、悪材料
予想 1.00%
現行 1.25%
22:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「経済見通しのリスクは下向き。」
「インフレは今後数ヶ月2%上回る水準で推移し、その後2%下回る公算。」
「先行き不透明感が依然として強い。」
「銀行支援で非標準的措置を採用。」
「金融政策は中期的物価安定を維持することが重要。」
「銀行向けに3年物資金供給を実施する。」
「銀行向け融資で担保基準を緩和する。」
「国債購入の拡大を先週示唆した覚えはない」
「金利決定は全会一致ではなかった。」
「より大幅な利下げは検討しなかった。」
「決して事前にコミットしない。」
「イタリアの予算案は非常に心強いがさらなる措置が必要。」
「(ECBのIMFへの融資について)ECBはIMFのメンバーではない。」
「EU条約では政府への金融支援は禁止されている。条約の精神を尊重したい。」
「IMFを経由することは法律上非常に複雑。」
「首脳会議を非常に楽観している。」
「共通の財政ルールに向けた大きな進展への希望を捨ててはならない。」
「首脳会議の決定にECBが対応するという意味ではない。」
「ECBはEFSFの代理として債券市場に介入する用意がある。」
「準備は数週間以内に完了する見込み。」
「ECBのバランスシートには影響しない。」
BOE金利は予想どおりの据え置き、
ECB政策金利は予想どおりの利下げでしたが、
やはり利下げというのはあくまでも悪材料ではあります。
また、その後の新ECB総裁ドラギ発言も、
基本的には悲観的な内容でした。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・ポンドは材料織り込み済みで変化なし
・ユーロ暴落
となるのが自然に思えます。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは13:00が日本時間21:00 BOE金利
ユーロドル 5分足
ポンドドル 5分足
まず、いつもどおりBOE金利では相場はほとんど動きませんでしたが、
ECB金利の利下げを受けて、
ユーロが対ドル、対円で爆上げ!となりました。
まずここから意味がわかりませんが、これはまあ「材料出尽くし」ということでいいでしょう。
強気のサインです。
その後、22:30、ドラギ会見が始まると同時に、
ユーロがさらに噴き上げました。
しかしその勢いは10分余りしか続かず、
10分後、突如強烈なカウンターを受けて170pips余りの急降下。
結構な大相場となりました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると全く意味がわかりませんが、
これが、生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
一部ユーロ買いの勢力がいるものの、
最終的にはユーロ売り勢力が力ずくで押し勝ったような感じです。
ユーロは基本的に弱気相場と見て良いかと思います。
買い場はまだ先のようです。
今、ボーナスで外貨を買うのはタイミングが悪いのでやめましょう。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。