2011/09/02 (金) 21:30
非農業部門雇用者数(NFP)(8月)
結果 0千人増 サプライズの悪材料!!
予想 68千人増
前回 85千人増(117千人増から修正)(前月比)下方修正
失業率(8月)
結果 9.1% 予想どおり
予想 9.1%
前回 9.1%
今回の雇用統計は、
失業率は予想どおりの数字が出てきたものの、
非農業部門雇用者数はなんと、0人増という、
ギャグのような超サプライズの悪い数字が飛び出してきました。
米経済は、リセッションに再突入しそうな勢いです。
むしろ、インフレとリセッションが同時進行する、
恐怖のスタグフレーションという地獄の入口に立っているようです。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、
米雇用統計を受けて
・株爆下げ!!
・ドル爆下げ!!
の祭りになりそうに思えます。
では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・NYダウ の値動き → 上昇?下落?
・ドル円 の値動き → 上昇?下落?
・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?
・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?
・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?
・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?
・原油 の値動き → 上昇?下落?
・金 の値動き → 上昇?下落?
1分足 下記のチャートでは14:30が日本時間21:30
15分足
ドル円は、結局、元の水準に収束 、ユーロドルにいたってはなんとドル高
発表直後の初動は、
・NYダウ狂い上げの直後、狂い下げ
・対円、対スイスフランでドル安、
・それ以外でドル高、
・結果としてクロス円、クロススイスが爆下げ。
で反応しました。
NYダウ(先物)の、初動の狂い上げが意味がわかりませんが、
おおむねリスク回避と呼ばれるパターンです。
悪材料に対して素直な反応です。
しかしその後、リスク回避のヒステリーは長くは続かず、
ドル円はなんと元の水準に戻り、
ドルスイス、ユーロドルにいたっては、
最終的には雇用統計発表前よりドル高で引けました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると全く意味がわかりませんが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
もっとマーケットは絶叫に包まれて大暴落していても
おかしくなかった
誰が見ても文句なしの悪材料でしたが、
マーケットのヒステリーは一瞬だけで、
あとはきわめて落ち着いていました。
底堅い感じです。
反転の日は近いのではないかと思います。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。