2011/08/04 (木)
20:00 BOE英中銀政策金利
結果 0.50% 予想どおりで何のサプライズもない
予想 0.50%
現行 0.50%
20:45 ECB政策金利
結果 1.50% 予想どおりで何のサプライズもない
予想 1.50%
現行 1.50%
21:30ごろから ECB総裁トリシェ会見
「流動性は引き続き十分」
「最近のデータは幾らかの景気減速を示唆」
「金融政策は引き続き緩和的」
「ECBは流動性供給オペを実施する」
「ユーロ圏の経済は4-6月に減速」
「先行きの不透明感は引き続き強い」
「下向きのリスクは強くなったかもしれない」
「インフレ見通しのリスクは引き続き上方向」
「インフレ率は明らかに2%を上回る水準で推移する可能性が大きい」
「幾つかの国は追加措置を講じなければならない」
「経済は引き続き緩やかな成長を示すだろう」
「ECBの国債購入措置は継続中のプログラム」
「措置は現状に照らして適切」
「欧州首脳による合意内容がすべて実施される事を期待」
「決定事項は迅速に実行されなければならない」
「ECBが4日に国債購入する可能性を排除しない」
「強いドルは米国および世界全体のためになる」
「ECBは量的緩和には着手しない」
「(債券購入再開の決定に関して)理事会は全会一致ではなかった」
「日本の措置は協調行動ではなかった」
BOE、ECB政策金利はともに市場予想どおりの据え置きでした。
そしてその後のトリシェ会見では、
今までのタカ派的な発言はすっかり影を潜め、
ずいぶんとトーンダウンした内容となりました。
むしろ、景気減速&インフレの、スタグフレーションの可能性を示唆しており、
かなりやばそうな雰囲気が漂って参りました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・BOE、ECB金利発表では材料織り込み済みで全く動きようが無く、
・トリシェ発言でユーロ下落
となるのが自然に思えます。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは13:00が日本時間20:00 BOE金利
BOE、ECB政策金利では、ほとんどマーケットの反応は有りませんでした。
常識的に考えて理解できます。
そして21:30トリシェ会見に突入と同時に、
ユーロが叩き売られ、マーケット全体でもリスク回避的な値動きとなりました。
弱気発言連発を考えると、これも常識的に理解できる値動きです。
というわけで、今回は珍しく常識的、ファンダメンタル分析的に考えて
理解できる、素直な値動きとなりました。
さて、場味の分析ですが、
悪材料に対して素直に下落となりましたので、
全体の地合いは弱気ということになろうかと思います。
午前中に日銀介入が実行されたこともあり、マーケットはかなりピリピリしているようです。
今晩の米雇用統計ではムチャクチャなことになりそうで、
とても楽しみです。