2011/05/05 (木) 20:00
英中銀政策金利
結果 0.50% 予想どおりの据え置き
予想 0.50%
現行 0.50%
2011/05/05 (木) 20:45
ECB政策金利
結果 1.25% 予想どおりの据え置き
予想 1.25%
現行 1.25%
21:30ごろから ECB総裁トリシェ会見
「現在の金融政策は非常に緩和的」
「物価情勢は上方リスクがある」
「物価安定に関して動向を非常に注意深く監視」
「流動性が物価圧力につながる可能性」
「経済見通しへのリスクは依然均衡」
「きょうの決定は全会一致」
「一部の国は財政目標を達成できない可能性も」
「エネルギー価格がとくにインフレ上振れリスクに」
「7月の利上げ観測についてコメントせず」
「事前にコミットせず適切に利上げすること可能」
「EONIA(無担保翌日物金利)を非常に注意深く監視」
「新興国の力強い成長もリスクに」
「強いドルが重要とのFRB議長発言に同意」
「流動性措置について今回は協議せず」
「流動性の水準は短期市場が一段と正常に機能していることを示す」
「インフレへの姿勢は変更していない、インフレの二次的波及を注視」
「正常化政策を持っているとは思わず」
「中期的な物価安定に向けて決定を下す」
「周辺国の弱さは金利決定の要因ではない」
「景気回復が始まって以降見通しを上方修正した」
「ユー圏の回復は確認されたが成長についての勝利宣言はまだ先」
「ECBは日銀と緊密に連絡を取っている」
BOE金利、ECB金利、ともに市場予想どおりの据え置きで、
全くサプライズはありませんでした。
そしてその後のトリシェ会見では、
前回のような「ガンガン利上げするぞ」的雰囲気はなくなったものの、
あくまでも利上げ目線のタカ派的発言が目立ちました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・BOE、ECB金利発表では材料織り込み済みで全く動きようが無く、
・トリシェ会見を受けて、安心のユーロ上げ
となるのが自然に思えます。
少なくとも、ユーロが爆下げするような材料では全くありません。
では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは13:00が日本時間20:00 BOE金利
ユーロドル1分足
BOE金利、ECB金利、ともにほとんど反応はありませんでした。
常識的に理解できる反応です。
しかしその後、トリシェ会見開始予定時間になった瞬間、
もの凄いドル高ユーロ安となりました。
1分足を見ると分かりますが、本当に21:30になった瞬間に
猛烈なドル買いになったことが分かります。
トリシェがろくに話してないうちに、です。
つまり、トリシェの発言を受けてのドル買いユーロ売り、というわけではなく、
最初からドルを買う気マンマンのおじちゃんたちがいた、ということです。
その後、追加利上げを示唆する発言も相次いだのですが、
結局元の水準に「行って来い」とはなりませんでした。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると全く理解できない値動きですが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
ユーロ上昇、あるいは現状維持となってしかるべき好材料で、
ユーロは一方的にメチャクチャに叩き売られました。
というわけで、地合いは ユーロ弱気反転 と思われます。
今晩の米雇用統計でも、メチャクチャな事になりそうです。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。