2011/04/07 木曜日
20:00 英中銀政策金利
結果 0.5% 予想どおりの金利据え置き、何のサプライズもない
予想 0.5%
現行 0.5%
英中銀資産買い取り枠
結果 2000億ポンド
予想 2000億ポンド
現行 2000億ポンド
20:45 ECB政策金利
結果 1.25% 市場予想どおりの利上げ。サプライズ無し。
予想 1.25%
現行 1.00%
21:30ごろから ECB総裁トリシェ会見
「金融政策は依然として緩和的。」
「インフレに関しては非常に注意深く監視。」
「経済見通しは概ね均衡している。」
「中期的インフレ見通しは上向き。」
「日本の大震災からの潜在的リスクはある。」
「今回の行動が続くとは限らない。」
「決定は全会一致。」
「EU基準インフレ率の上昇が二次的影響をもたらさないことが非常に重要。」
「これまでのところ、インフレ期待が抑制されていない状態はない。」
「インフレの二次的影響は絶対に許容しない。」
「極めて用心している。」
「利上げはユーロ圏全体の信頼感維持につながる。」
「金利は低水準。」
BOE金利は、市場予想どおりの据え置き、
ECB金利は、市場予想どおりの0.25%利上げで、
全くサプライズはありませんでした。
そしてその後のトリシェ会見では、
ガンガン利上げを臭わせる、
非常にタカ派的な発言が連発しました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・BOE、ECB金利発表では材料織り込み済みで全く動きようが無く、
・トリシェ会見を受けてユーロ爆上げ
となるのが自然に思えます。
では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは13:00が日本時間20:00 BOE金利
ドル円は完全にクロス円に引っ張られている。
世界バブル経済の歯車が回り始めている一つの証拠かと思います。
ユーロドル5分足
ポンドドル 5分足
BOE金利は完全に市場予想どおりだったのですが、
ポンドは例によって意味のよく分からない乱高下。
「材料織り込み済み」という言葉を完全に無視して暴れています。
完全なる投機通貨であることが分かります。
一方、ECB政策金利ではいつも通り、ほとんど動きませんでした。
こちらは教科書どおりの「材料織り込み済み」の様子。
しかしその後、トリシェ会見が始まるやいなや、
猛烈な乱高下モードがスイッチオン♪
トリシェの発言は、基本的に今後の利上げを示唆するもので、
好材料だったわけですが、
ユーロを軸として、ドル円、クロス円、NYダウ(先物)が、
メチャクチャな乱高下となりました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると全く理解できない値動きですが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
ユーロ爆あげとなってしかるべき好材料で、
乱高下モードののち、結局元の水準に「行って来い」で収斂しました。
売り買いのエネルギーの均衡を示しています。
強気相場から弱気相場への、
一つのターニングポイントにあることを示唆しています。
ここから先の続伸は難しそうなので、買いポジは一旦利益確定を推奨します。
ただ、チャート、ファンダメンタルズ、ともにユーロの上昇トレンドを強く示唆しておりますので、
じっくりと押し目形成を待って買いチャンスを探したいと思います。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。