2011/03/03 (木) 21:45

ECB政策金利
結果 1.00% 何のサプライズも無し
予想 1.00% 
現行 1.00%

  

22:30ごろから ECB総裁トリシェ会見

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インフレ見通しのリスクが、上方にシフトした」
金融政策は極めて緩和的だ」
非常に警戒することが正当化される」
「3カ月物オペは向こう3カ月は継続する」
「二次的影響を避けることがもっとも重要」
しっかりとインフレ期待を抑制することが不可欠」
景気見通しのリスクは概ね均衡している」
「非標準的な措置は本来的には一時的なもの」
「最近のデータはユーロ圏経済の前向きな基調モメンタムを確認するが、不透明感は高いまま」
「警戒とは、来月金利が上昇する可能性があることを意味する」
利上げのサイクルが始まると言うことを意味しない
4月に利上げする可能性はあるが、確かではない
「ECBは決して事前にコミットしない」
4月に大幅な金利引き上げが行われる予想は正しい解釈でない
政治的な緊張を考慮しなければならない」
「ECBは標準的な措置と非標準的な措置を分離している」
「我々は現在の金利が適切だとは述べていない
インフレ期待は引き続き非常に抑制されている」
高水準のインフレが永続するとは見ていない
「為替についてコメントしない」

    

ECB金利は、市場予想どおりの据え置きで、

全くサプライズはありませんでした。

   

そしてその後のトリシェ会見では、

なんといきなり利上げについて直接的な言及が飛び出しました!

これはサプライズです。

    

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると

・ECB金利発表では材料織り込み済みで全く動きようが無く

・トリシェ会見を受けてユーロ爆上げ

となるのが自然に思えます。

   

では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。

・ユーロドル の値動き

・ユーロ円 の値動き

・ポンドドル の値動き

・ポンド円 の値動き

・ドル円 の値動き

・原油 の値動き

・金 の値動き

・NYダウ の値動き


   

5分足 下記のチャートでは13:45が日本時間21:45 ECB金利

fxfxg6470.jpg

※このチャートを見る方法

  

株高、ドル安円安、クロス円爆上げ、黄金のバブルイケイケモード。

ジュリアナ1.jpg 

   

ユーロドル1分足

fxfxg6471.jpg

    

ECB政策金利ではいつも通り、ほとんど動きませんでした。

  

しかしその後、トリシェ会見が始まるやいなや、

突然もの凄いユーロ爆上げモードに。

対ドル、対円、対スイスフラン、対ポンドでユーロが爆裂上昇しました。

常識的、ファンダメンタル分析的に考えて、

納得できる素直な値動きとなりました。

  

先月のECB金利では、トリシェ総裁がタカ派的な発言をしたにもかかわらず

ユーロが爆下げとなったわけですが、

それとは真逆のマーケットの反応です。

強気と弱気がせめぎ合い、ぶつかり合って、

潮の流れが変わりつつあるように感じられます。

   

今晩の米雇用統計でも壮絶な売り買いの殴り合いになりそうです。

どんなメチャクチャな乱高下になるのか

とっても楽しみです。