先ほど、メルマガ最新号
FX・株のテクニカル分析入門 第202号
『三猿金泉秘録』
13 売買テクニック21~25順鞘と逆鞘
を発行致しました。
以下は前号のバックナンバーです。
FX・株のテクニカル分析入門 第201号
『三猿金泉秘録』
12 売買テクニックまとめ16~20三割高下!
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こんばんは。FXTECです。
いつもご愛読ありがとうございます。
感謝します。
さて、一目均衡表を独自に発展・進化させた「スパンモデル」で有名な
「マーフィー」こと柾木利彦氏ですが、
マネーパートナーズ主催で、来週水曜日に無料WEBセミナーが開かれるようです。
詳細
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http://www.moneypartners.co.jp/seminar/2011/20110223.html
前もマネパ主催でマーフィー氏のセミナーがありましたが、
非常に参考になるお話でした。
今回も、私も早速申し込みさせていただきました。
さて、本日は
日本相場哲学の神髄 『三猿金泉秘録』 12 売買テクニックまとめ16~20
をご紹介します。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/nikkosanen.jpg
■三猿金泉秘録ってなんだっけ?
『三猿金泉秘録』とは、江戸時代に大阪堂島の米相場で活躍した
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/doujima.jpg
伝説の相場師、牛田権三郎(生没年不詳)が
六十余年に及ぶ相場経験の総まとめとして、その神髄を後世に伝えるべく、
宝暦五年(1755年)九月に書き上げた相場理論書です。
日本の相場理論としては
・本間宗久(1724~1803、江戸時代)の酒田五法
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat124/
・羽黒山人(生没年不詳)の羽黒法
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat125/
・細田悟一氏 (1898~1982)の一目均衡表
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat96/
が有名ですが、
『三猿金泉秘録』はそれらに比肩する相場理論として
現代の相場にも通じるとして、
現代でも信奉する相場関係者が少なくないと言われています。
それでは、以下、三猿金泉秘録のうち、
売買手法に関して言及された箇所のご紹介です。
■テク16 誰もが知る材料に乗ってはいけない
雨風の 日を待ち受けて 米は売れ
日和を待ちて 米を買うべし
《コメント》
暴風雨などの天候不順があった場合、
常識的ファンダメンタルズ分析的に考えると、
供給の減少が予想されるので、
米相場は上昇すると考えるのが普通です。
しかし、牛田翁は、その材料が出たところで売れ!と喝破します。
「日和」すなわち天候が穏やかで稲の生育が問題ない場合、
常識的ファンダメンタルズ分析的に考えると、
供給がだぶつくことが予想されるので、
米相場は下落すると考えるのが普通です。
しかし、牛田翁は、その材料が出たところで買え!と喝破します。
とことん逆張り主義ですが、
要は、皆が知ってる材料にそのまま乗ったらダメ!絶対!
ということでしょう。
相場格言に、「材料は後から出る」 とありますが、
現実のマーケットでは、
何がなんだか分からないうちに価格変動が先行して、
材料は後から明らかになることが多いです。
※2010年12月~現在まで続く北アフリカ革命が勃発する前から、
スイスフランがファンダメンタルズ分析で説明できない高騰を続けていましたが、
北アフリカ革命が起こってから、
なるほどこれが水面下の事情にあって高騰していたのか、
と明らかになりました。(現在進行中)
一般人の耳にニュースが届く頃には、値動きは終わった後で、
その材料は無意味になっていることが多いです。
ときどき、ニュースの速報性に拘る人がいますが、
正直申し上げまして、あまり意味がないと思います。
■テク17、18 逆張り主義
米安く 人気の弱き 日は買うて
人気の強き 高き日は売る
向かう理は 高きを売りて 安きを買う
米商いの 大秘密なり
《コメント》
牛田翁の投資法は、徹底的な逆張り主義です。
たしかに、安く仕入れて高く売る、これが商売の大原則です。
大底で買い、天井で売りが決まると、非常に気持ちが良い物です。
しかし、私の今までの経験で申し上げますと、
逆張り主義で生き残っている人はほとんどいないのが事実かと思います。
理由は、現実のマーケットは、
高いものはさらに高くなり、安いものはさらに安くなる
という傾向があるからです。
これをトレンドといいますが、
この辺については、無料レポート「7つの黄金律」で詳しくご紹介しておりますので、
よろしければご参照ください。
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■テク19 三割高下の秘伝
三割の 高下に向かう 商いは
金の湧き出る 泉とは知れ
《コメント》
いわゆる「三割高下」(さんわりこうげ)というやつです。
底から30%上昇したら天井圏に近く、
天井から30%下落したら大底圏に近いので、
逆張りをするとよい、という教えです。
もちろん、この30%という数字は、現代の相場においても
全ての銘柄に当てはまるわけではなく、
銘柄によって変動幅は違います。
この点いろいろと調べてみると結構面白いです。
たとえばドル円の場合、私が個人的に
1978年~2010年のデータを調べてみたのですが、
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs04/201103bb.gif
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs04/201103bb.gif
年間の変動幅は、平均して、
年始値から±9%程度上下するのが普通という結果が出ました。
また、最高のボラティリティでも
年始値から+28.95%(1979年)の変動が最高で、
偶然なのか、「三割高下」がずばりその通りとなりました。
2000年以降はボラティリティが低下しており、
20%以上の変動を記録したのは
世界バブル経済が崩壊した2008年の-22.02%だけで、
それ以外は小幅な値動きが続いています。
というわけで、ドル円の場合は
「二割高下で逆張り」
が良いのかもしれません。
■テク20 三割高下の先はナンピンで対処!?
三割の 高下に徳は 転変し
損はならすが 秘密なりけり
《コメント》
テク19の応用編です。
30%の上昇、下落で逆張り参戦し、
その先はナンピン(「損はならす」)せよ、
という教えです。
ただ、今までも繰り返し申し上げてきましたが、
個人的にはナンピンはおすすめしません。
際限のないナンピンは、いつか必ず破滅します。
ただ、小さいポジションで損切り撤退ポイントも明確にして
計画的に行う分にはありかもしれません。
※1000通貨単位で取引できる業者さん
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※参考文献
『三猿金泉秘録-和歌で相場道を極める』
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?sanen1
『マンガ 三猿金泉秘録』
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?sanen2
※現代かな遣いで表記しました。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。
■テクニカル分析ツール
テクニカル指標を表示するには、以下のツールを使うと便利です。
それぞれに利点があるので、
以下の6つを用途によって使い分けるのがいいと思います。
いずれも無料なので、いざというときの為にも、
6つともいつでも使える状態にすることをおすすめします。
※FXチャートソフト比較特集
チャート画面の画像付きで各社のチャートを徹底比較しています。
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【1】 ドリームバイザー系チャート
一目均衡表、ローソク足型、ポイント&フィギュアを見るときは
ここのチャートを見ています。
高値安値に自動的に日付と値を記入してくれるので非常に便利。
おすすめです。
フォーランド DRV分析チャート 【無料】
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【2】 ぱっと見テクニカル
FXプライム byGMOのぱっと見テクニカルは、チャートフォーメーションや
テクニカル売買サインを自動で計算して通知してくれるので
とても便利です。
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【3】 みんなのFX、MJ (初心者から上級者まで)
一目均衡表の表示が可能です。
チャート上にニュース、重要指標の結果等を表示できるので便利です。
日足の区切りはNYクローズ採用。
みんなのFX 【無料】
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MJ 【無料】
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【4】 マネーパートナーズ ハイパースピード(初心者から上級者まで)
一目均衡表の表示が可能です。
日足の区切りはNYクローズ採用。
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?4 【無料】
【5】 GFT DealBook (中級以上向け)
一目均衡表の表示が可能ですが、
旧バージョンのDealBook FX2だと日足の区切りがGMT 0時になってしまいます。
一目均衡表の表示にはおすすめしません。
※最新のDealBook 360だと問題なしです。
口座開設で無料で使えます。
→GFT系業者さん一覧 http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?gftkei
【6】 MetaTrader 4(中級以上向け)
日足の区切りは各業者でバラバラです。
日足で利用するには色々と知識が必要です。
自分で問題解決できない初心者の方にはおすすめしません。
→MetaTraderまとめWiki http://hikaku.fxtec.info/metatrader/
その他、業者比較はこちらで。
http://hikaku.fxtec.info/
■ 次回予告
次回は、
日本相場哲学の神髄 三猿金泉秘録 三猿流売買テクニック総まとめ21~25
をご紹介いたします。
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