2010/10/07 (木)

20:00 英中銀政策金利 
結果 0.50% 予想どおり、何のサプライズも無し
予想 0.50% 
現行 0.50%

   

20:45 ECB政策金利 
結果 1.00% 予想どおり、何のサプライズも無し
予想 1.00% 
現行 1.00%

    

21:30ごろから ECB総裁トリシェ会見

tm_g2eDioNWg0Y[1].jpg

「現在の政策金利は適切。」
物価動向は今後も緩やかに。」
「経済回復は緩やかなペースで進行へ。」
物価安定は中期的に維持へ。」
インフレ期待は引き続きしっかりと抑制されている。」
政策スタンスは緩和的、適切に調節へ。」
経済見通しのリスクはやや下向きに傾斜。」
経済の基本的な勢いはポジティブ。」
不透明感が依然として強い。」
「マネーと信用の伸びは弱い見通し。」
「為替相場は経済ファンダメンタルズを反映すべき。」
「行き過ぎた為替の変動は悪影響を及ぼす。」
強いドルが米国の利益との米政府の意見に同意。」
中国は人民元の段階的上昇を容認すべき。」
「中国は為替改革を実行する必要。」
「米国についてコメントせず。」
「バーナンキFRB議長の見解を聞きたい。」
「無制限の流動性供給は依然必要と判断。」
「流動性の減少は正常化が進展している証拠と市場は解釈。」
「一部の通貨が変動相場制に移行すること望む。」
「非標準的措置についての見方は変更せず。(出口戦略で)」

   

BOE、ECB金利は、市場予想どおりの据え置きで、

全くサプライズはありませんでした。

   

そしてその後のトリシェ会見では、

先月とは打って変わって、

どちらかというと弱気に偏った発言内容が目立ちました。

    

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると

・ECB金利発表では材料織り込み済みで全く動かず、

・トリシェ発言でユーロ爆下げ

になるのが自然に思えます。

   

では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。

・ユーロドル の値動き

・ユーロ円 の値動き

・ポンドドル の値動き

・ポンド円 の値動き

・ドル円 の値動き

・原油 の値動き

・金 の値動き

・NYダウ の値動き


   

5分足 下記のチャートでは14:30が日本時間21:30 トリシェ会見

fxfxg5058.jpg

※このチャートを見る方法

   

15分足

fxfxg5060.jpg

   

fxfxg5064.jpg

   

BOE政策金利は市場予想どおりで何のサプライズも無かったはずですが、

発表と同時に、ポンドは意味不明に爆裂上昇。

「材料織り込み済み?なにそれ?」状態。

いつもの、「ポン様ご乱心」です。

   

その後、ECB政策金利も市場予想どおりの結果で何のサプライズも無し。

ではこれもポンドと同様に、材料織り込み済みにならず爆裂上昇するのかと思いきや、

今度は何の反応も無し。

これは「材料織り込み済み」のようです。

結局、「材料織り込み済み」という言葉には何の意味もないことがわかります。

   

そして、21:30からいつものようにヨーイドンで大乱高下祭りスタート。

   

とりあえずそれまでの流れを受けてドル売りでスタート

ユーロドルはあっという間に1.4を上方ブレイクして噴き上げ(ドル安)、

同時にドル円は年初来最安値の82.11を示現。

しかしそれで一つの大きなターゲットを達成しマーケットは満足したのか

ドル売りの勢いは急速にしぼみ、今度はいきなりドル買いの流れに。

  

ファンダメンタル分析的に考えると

全く意味の分からない値動きですが、

これが生きたマーケットなのです。

   

今晩、米雇用統計を控えていることもあり、

とりあえずターゲットを達成し一仕事終えて(ユーロドル1.4突破)

利食いが大量発生したことで

このような値動きとなったものと思われますが、

今晩の米雇用統計は、さらなるもの凄い乱高下になりそうです。

    

どんな狂気の乱高下が見られるのか、とっても楽しみです。

    

※1.2932 買い 10万ユーロ → 1.3892ですべて利食い♪感謝します。