2010/07/08 (木)
20:00 英中銀政策金利
結果 0.50% 何のサプライズも無い
予想 0.50%
現行 0.50%
20:45 ECB政策金利
結果 1.00% 何のサプライズも無い
予想 1.00%
現行 1.00%
21:30ごろから ECB総裁トリシェ会見
「政策金利は適正。」
「ユーロ圏の物価動向、当面は緩やかな状態維持へ。」
「経済指標はユーロ圏の景気回復が今年前半に持続したことを示唆。」
「ユーロ圏の成長パターンは一様でない公算。」
「中期的なインフレ圧力の抑制を分析で確認。」
「物価安定は中期的に維持されると予想。」
「インフレ期待は引き続き十分抑制されている。」
「インフレ期待を十分抑制することが引き続き重要。」
「非標準的措置はすべてが一時的性質を持つ。」
「ECBは引き続き流動性を無制限に供給する姿勢。」
「オペの目的は変わっていない=債券買い入れについて。」
「引き続きプログラムを注意深く見守る=債券買い入れについて」
「ソブリン債流通市場の機能が若干改善しているのは確かだが、結論付けるのは早計。」
「市場は当局の決定を徐々に理解している。」
「ECBはストレステストが可能な限り建設的であるよう努力。」
「ユーロ圏の不均衡是正に向けた監視メカニズム構築が重要。」
「より野心的な財政再建目標が必要になる可能性。」
「オペが終了すれば流動性が低下することはわかっていた。」
「ストレステスト、ECBが協力し詰めの作業が行われている。」
「市場がストレステストの結果を知ることができるのは良い事、信頼構築に寄与。」
「市場の動きを金融政策のシグナルと解釈するのは誤り。」
「ギリシャ・スペイン債ヘアカットの報道についてはノーコメント。」
「ユーロ圏、第2四半期は第1四半期よりはるかに好調な見込み」
「経済見通しについては引き続き警戒的で慎重。」
「流動性支援の延長については決定していない」
「債券買い入れプログラムに伴う、不胎化は続ける方針」
「流動性支援の延長については決定していない。」
「無制限の流動性供給は現時点で適切、必要な措置を講じるべき。」
「安定化基金の活用には柔軟性が必要。」
BOE、ECB金利は、市場予想どおりの据え置きで、
全くサプライズはありませんでした。
そしてその後のトリシェ会見では、
弱気、強気、織り混ざった内容で、特に目新しい話もなく、
どちらとも言えない内容に。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・BOE、ECB金利発表では材料織り込み済みで全く動かず、
・トリシェ発言で上下に乱高下したものの、材料織り込み済みで結局元の値に戻って終了
になるのが自然に思えます。
では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは13:00が日本時間20:00 BOE金利
BOE、ECB金利ではほとんど動きませんでした。
常識的に考えて理解できる値動きです。
(ポン様だけは、なぜかご乱心の乱高下。「材料織り込み済み」ならず。)
しかしその後21:30から、
NYダウ先物(現物はこの時間は未開場)がいきなり狂い上げ、
それと連動して、ドル円、クロス円、原油が狂い上げとなりました。
・株高
・ドル安(ドル高ではありません)
・円安
・結果としてクロス円高騰
という、いきなりのバブル再開イケイケドンドンモードにスイッチが入りました。
さて、場味の分析ですが、
材料織り込み済みで動きようがないと思われる材料で、
マーケットは爆上げを選択しました。
というわけで、反転地合い継続と思われます。
夜明けは近そうです。
※ユーロドル 日足