6/4 金曜日 21:30 米雇用統計
非農業部門雇用者数(NFP)(5月)21:30
結果 431千人増 予想ほどではなかったが、決して悪くはない数字
予想 536千人増
前回 290千人増(前月比)
失業率(5月)21:30
結果 9.7% サプライズの好結果
予想 9.8%
前回 9.9%
今回の雇用統計は、
非農業部門雇用者数は予想ほどではなかったものの、
失業率が市場予想を上回る改善を示しました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、
決して悪くない労働指標を受けて、
・株、ドル、ともに底堅く推移、
・リスクテイクのクロス円上昇
となるのが自然に思えます。
では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・NYダウ の値動き → 上昇?下落?
・ドル円 の値動き → 上昇?下落?
・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?
・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?
・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?
・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?
・原油 の値動き → 上昇?下落?
・金 の値動き → 上昇?下落?
1分足 下記のチャートでは14:30が日本時間21:30
雇用統計は、サプライズと言うほどの結果ではなかったが、
マーケットは値が飛びまくりの乱高下。「材料織り込み済み?なにそれ?」状態。
15分足
結局、NYダウは暴落。クロス円もそれに連動して暴落。 ドル高、円高。
米雇用統計の結果は、サプライズと言うほどのものではなく、
むしろ堅調な数字だったわけですが、
マーケットは株大暴落、
円高、ドル高でクロス円崩壊となりました。
常識、ファンダメンタル分析では理解不可能なメチャクチャな値動きですが、
これが生きたマーケットであり、地合(じあい)であり、相場全体のコンディションなのです。
さて、場味の分析ですが、
バブル再開イケイケドンドンとなってもおかしくない結果に対して、
マーケットはリスク回避で反応しました。
というわけで、マーケットは先月に引き続き、
依然リスク回避の流れにあることがわかります。
(東欧を含めた欧州財政危機とでも呼ぶべきでしょうか?)
ただ、マクロに見ると、米経済が上向きなのは間違いないことと思われます。
永遠の上昇が幻想であるのと同じで、永遠の下落もまた幻想です。
というわけで、押し目の形成中、上昇トレンドの調整局面と考えております。
転換点を注意深く観察して、
ドル円、クロス円の買いチャンスを探したいと思います。