2010/02/05 (金) 22:30
非農業部門雇用者数(NFP)(1月)
結果 20千人減 サプライズの悪結果
予想 15千人増
前回 150千人減(85千人減から修正)(前月比) サプライズの下方修正
失業率(1月)22:30
結果 9.7% サプライズの好結果
予想 10.0%
前回 10.0%
今回の雇用統計は、
非農業部門雇用者数はサプライズの悪結果、
失業率は、サプライズの好結果、
と好悪織り混ざった結果となりました。
また、昨日ホワイトハウスの声明で、雇用統計が悪いであろう旨公表されており、
ある程度悪い結果は織り込んでいたはずでした。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、
悪材料の点は織り込み済みとなるはずで、
失業率の改善を見て、
NYダウ 乱高下の後上昇
ドル 乱高下の後上昇
となるのが自然に思えます。
では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・NYダウ の値動き → 上昇?下落?
・ドル円 の値動き → 上昇?下落?
・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?
・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?
・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?
・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?
・原油 の値動き → 上昇?下落?
・金 の値動き → 上昇?下落?
1分足 下記のチャートでは14:30が日本時間22:30
乱高下。
興味深いのは、NYダウ先物(現物株はこの時間はまだ動いていない)を軸に、
ドル円、ドル円以外のドルストレート、クロス円、原油、金が、
全て完璧に同調したプライスアクションになっていること。
15分足
メチャクチャな乱高下。
指標発表直後は乱高下。
その後、
株高、
ドル安円安、
になりそうな気配でした。
ここまでは、ファンダメンタル分析、常識的に理解できる値動きで、
素直な反応です。
しかしその後、突如
・株暴落
・ドル高円高
の、いわゆるバブル崩壊相場に突入しました。
悪材料織り込み済みには全くなっていなかったわけです。
「材料織り込み済み」という言葉は、後講釈に都合の良いときにだけ使われる
無意味な言葉であることがわかります。
さて、場味の分析ですが、
雇用統計後、もみ合った後に暴落した点を見れば
弱気地合と言うべきでしょう。
しかし、結局その後NYダウは10000ドルを回復して引け、
それとともに為替、原油、金もショートカバーが一気に入りました。
ユーロドルも週足を見ると、重要なテクニカルポイントである
1.36~1.365を上回って引けました。(下降N波動理論目標値、週足の一目均衡表雲)
(チャートby GMOクリック証券)
テクニカル的に見ても、暴落相場は達成感があります。
詳しい分析は、日曜日にご紹介したいと思います。
以上、ご参考になりましたら幸いです。