非農業部門雇用者数(NFP)(12月)22:30
結果 85千人減 予想よりも悪い サプライズの悪材料
予想 0千人
前回 4千人増(11千人減から修正)(前月比) 上方修正、なんとプラスに
失業率(12月)22:30
結果 10.0% 予想通り
予想 10.0%
前回 10.0%
今回の雇用統計は、失業率は予想通りの10%、
非農業部門雇用者数はサプライズの悪結果となりましたが、
先月の非農業部門雇用者数が上方修正され、
なんとプラスに転じました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、
初動で
・NYダウ暴落
・ドル暴落(ドル円暴落、ユーロドル暴騰)、
その後しばらくしてみんな冷静になってきた頃、前回数値の上方修正が評価され、
・NYダウ 多少持ち直し
・ドル持ち直し
となるのが自然に思えます。
では、この材料を受けて、現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・NYダウ の値動き → 上昇?下落?
・ドル円 の値動き → 上昇?下落?
・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?
・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?
・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?
・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?
・原油 の値動き → 上昇?下落?
・金 の値動き → 上昇?下落?
1分足 下記のチャートでは14:30が日本時間22:30
瞬間的に、ドル暴落。本当に数秒の間でした。
15分足
メチャクチャな乱高下。
指標発表直後から、
・株暴落
・純然たるドル安
でした。
これは本当に瞬間的で、
日本時間22:30にチャートを凝視していた方は分かると思いますが、
22:30になって2秒ほどで、ドル円は100pips下落していました。
ファンダメンタル分析、常識的に理解できる値動きで、
素直な反応です。
しかしその後、日本時間23時から突如反転開始。
ドル円はなんと雇用統計発表前の水準93.2まで一気に戻しました。
誰も予想しなかった値動きで、私もビックリ仰天しました。
確かに前回修正数値はプラスに転じており、画期的な結果だったのですが、
100%戻すとまでは誰も思わなかったでしょう。
さすが雇用統計、投機祭りらしくムチャクチャです。
さて、場味の分析ですが、
弱気材料に対して暴落で反応という初動はいいんですが、
その後、もの凄く力強い100%戻しがありました。
本当に相場の地合が弱気であれば、100%も戻さなかったはずです。
ねばり強くドル買いを進めているおじちゃんたちがいるようです。
今後も、底堅い値動きが予想されます。
またファンダメンタル的にも、
前回数値がプラスに転じたことは、
米経済が大底を脱しようとしていることを示唆していると思われます。
というわけで、今後の突っ込み売りは要注意です。
以上、ご参考になりましたら幸いです。