2009/10/02 (金) 21:30

非農業部門雇用者数(NFP)(9月)
結果 263千人減 予想よりも悪い
予想 175千人減 
前回 201千人減(216千人減から修正)(前月比)上方修正

失業率(9月)21:30
結果 9.8% 予想どおりでサプライズ無し
予想 9.8% 
前回 9.7%

   

非農業部門雇用者数は、前回の数値が上方修正されたものの、

結果は予想よりも悪いサプライズ。

失業率は予想通りの結果でサプライズ無し。

  

全体的に見ると、やや悪い方に傾いた結果でしたが、

ビッグサプライズとまでは言えないような、

中途半端な悪材料です。

  

常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、

米雇用統計を受けて激しく乱高下するも、

結果的には

・指標発表前に比べてやや株安、

・指標発表前に比べてややドル安、

となるのが自然に思えます。

   

では、この材料を受けて、マーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。

・NYダウ の値動き

・ドル円 の値動き

・ユーロドル の値動き

・ユーロ円 の値動き

・ポンドドル の値動き

・ポンド円 の値動き

・原油 の値動き

・金 の値動き


1分足 下記のチャートでは14:30が日本時間21:30

fxs2114.JPG

瞬間的な反応は、株暴落、円高、ドル高(対円以外はドル高)。バブル崩壊相場的反応。

     

15分足

fxs2120.JPG

各マーケットが、完全に同調した値動き。

これが、グローバル金融資本主義の本質です。

   

※このチャートを見る方法

   

指標発表直後は、

・株暴落

・円高

・ドル高(対円以外ではドル高!ドル安ではありませんので注意。)

でした。

例の、バブル崩壊相場の様相でした。

  

しかし、その後22:30からNY株式市場が開き、

現物株の取引が始まると、現物株の方はヒステリー的な反応は全くなく、

冷静に、急速に値を戻しました。

すると、ドル円下攻めをしていた投機筋のおじちゃんたちはあわてて撤退。

  

為替の方は、雇用統計発表直後の混乱は何もなかったかのように、

指標発表前の水準に戻りました。

  

後から見てみると、壮大な茶番でした。

ともあれ、87下方ブレイクを狙った売り方の売り負けとなり、

底堅さが再確認されました。

     

さて、場味の分析ですが、

悪材料に対して瞬間的には下落で反応した点は、弱気相場と言えそうですが、

その後、結果的には売り崩しに失敗しましたので、

売り買いの力が拮抗していると言えそうです。

  

以上、ご参考になりましたら幸いです。