2009/01/09 22:30
非農業部門雇用者数(NFP)(12月)22:30
結果 52.4万人減 ほぼ予想通り
予想 52.5万人減
前回 58.4万人減(53.3万人減から修正)(前月比) 下方修正
失業率(12月)22:30
結果 7.2% 予想を上回る悪結果!サプライズ!
予想 7.0%
前回 6.8%(6.7%から修正)
NFPは何らサプライズの無い結果でしたが、
失業率は予想を遙かに上回るサプライズの悪い結果でした。
常識的ファンダメンタル分析的に考えれば、
米実体経済の減速は明らかで(しかも予測以上)、
ドル高、株高になるとは到底思えません。
さて、この最悪の指標結果を受けて、マーケットはどのように動いたのでしょうか。
・NYダウ
・金
・原油
・ドル円
・ユーロドル
・クロス円
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。(今回も動画付き)
※以下の動画、画像では、14:30が日本時間22:30です。
1分足動画
Watch 2009-1-9 米雇用統計 in How to Videos | View More Free Videos Online at Veoh.com
1分足チャート 株高騰、ドル円、クロス円が狂い上げ
5分足チャート 日本時間23:30時頃から突然反転狂い下げ ドル高円高に(結果、クロス円は暴落)
15分足チャート
動画、1分足を見れば分かりますが、
最悪の材料に対して、マーケットは瞬間的に
株高、
ドル安、
円安
で反応しました。
例のバブル黄金パターンです。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
全く意味が分かりませんが、
これが生きた相場なのです。
材料に対する反応というよりも、最初からこういう流れにしたいおじさんたちがいたということなのかもしれません。
しかし、その1時間後、NY株式現物市場が開く23:30ごろ、流れが突然変わります。
NYダウが突如暴落し、ドル円、クロス円が連動して大暴落。
ただ単に、ドル円、クロス円がNYダウに連動しているだけという茶番でした。
なお、ニュース等では、米雇用統計の悪化を受けてドル安になった、
などという解説を拝見することがありますが、
ドル円以外のドルストレートでは猛烈なドル高になっております。
自分の目でしっかりとチャートを見ないと、
ニュースに振り回されることになりますのでご注意ください。
さて、場味の分析ですが、
雇用統計直後、悪材料を無視して高騰したときには強気相場転換のようにも思えました。
しかし、その後素直に暴落したことを見ると、
強気筋の売り負けという事実が浮かび上がります。
したがって、今現在の場味は弱気、という結論になります。
ただ、売り負けたとはいえ、強気筋の存在が確認できました。
これは何を意味するのでしょうか。
なぜ彼らは指標結果無視で買ったのでしょうか。
彼らの存在を頭の片隅に置いておきたいと思います。