先ほど、メルマガ最新号
FX・株のテクニカル分析入門 第63号
新値足（新値三本足、三線転換、新値三段） 基本編
を発行致しました。
以下は前号のバックナンバーです。
FX・株のテクニカル分析入門 第62号
平均足 Heikin (Heiken) Ashi （コマ足） 応用編
トレンドの秘密、その正体
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こんばんは。FXTECです。
いつもご愛読ありがとうございます。
感謝します。
さて、本日は、
平均足の売買戦略とその検証
についてご紹介します。
■平均足ってなんだっけ？忘れちった
平均足（コマ足）とは、
通常のローソク足を作る四本値（始値、高値、安値、終値）を平均化することで、
ノイズ、ブレを排除して、トレンドを明確に可視化するための分析方法です。
見た目は普通のローソク足と変わりません。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/as373.JPG
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/as374.JPG
実際のチャートを見ると分かりますが、陽線と陰線に連続性があるので、
相場の流れを読むのに適していると言われています。
■はいはい、で、どうやったら楽々ザクザク儲かるねん？
以下、平均足の一般的な見方です。
・陰線は弱気相場を示し、売り
・陽線は強気相場を示し、買い
・実体の長さは、トレンドの強さを示す。
→前日の実体部分より短い実体の場合、トレンドの変化を示唆
・陽線＋長い上ヒゲは 強い買い
・陽線＋下ヒゲは、売り転換が近い
・陰線＋長い下ヒゲは 強い売り
・陰線＋上ヒゲは 買い転換が近い
・実体の短線、または寄り引け同事線の場合、基調転換を示唆、手仕舞いサイン
・陽線に転換した後、高値を更新していれば強い買い
・足型では、孕み型や抱き型、タクリ型、トウバ、トンボは転換暗示
■はいはい、でもどうせオカルトなんやろ？
平均足は、本当に現実では役立たずの机上の空論、オカルトなのか、
以下、検証してみました。
●《戦略例 その１》
平均足陽線示現で、翌日寄付で買い
平均足陰線示現で、翌日寄付で売り
陰陽転換で利食いドテン、或いは損切りドテン
《検証》
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/as375.JPG
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/as376.JPG
これ以上ないくらい、極限的に単純な戦略ですが、
意外にも優秀な勝率です。
特にトレンドのできやすいユーロドルでは、
かなりの好成績でした。
なお、ユーロドル日足平均足を独自に調査したところ、
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/as375.JPG
2007.8.14～2008.5.23
足の本数 総数 202本
平均足 陽線 137本
平均足陽線のうち、次の足が陽線となったもの（陽線連続） 119本
平均足陽線のうち、次の足が陰線となったもの 18本
連続陽線となる確率 約87%
平均足 陰線 65本
平均足陰線のうち、次の足が陰線となったもの（陰線連続） 46本
平均足陰線のうち、次の足が陽線となったもの 19本
連続陰線となる確率 約70%
となり、限られた期間の調査ではありますが、
非常に高い確率で陰線陽線の連続性を確認できました。
実は、この「隠れた連続性」こそが、
いわゆる「トレンド」と呼ばれるものの正体の一側面と思われます。
●《戦略例 その２》
陽線＋長い上ヒゲは 強い買い
陰線＋長い下ヒゲは 強い売り
《検証》
天井で長い上ヒゲ陽線が出ることも多々あり、
このルールは全く役に立たない。
無視してＯＫ。
●《戦略例 その３》
実体の短線でドテン
《検証》
短い実体や同事線示現でも
トレンドが継続したりすることが多々ある。
無視してＯＫ。
●《戦略例 その４》
陽線に転換した後、高値更新で買い
陰線に転換した後、安値を更新で売り
《検証》
戦略例１に、転換後の高値安値更新というフィルタを付加した戦略。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/as377.JPG
時々出現する、一本だけぽつんと空気を読まずに転換する
ダマシサインを除外することができます。
●《戦略例 その５》
平均足陽線に転換で買い、
平均足陰線に転換で売り、
ただし、21日移動平均線の傾斜方向に反する場合はサインを無視
《検証》
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/as378.JPG
SMA21の傾斜をフィルタに導入。
ダマシの排除に有効。
ただし、大きなトレンドを取り損ねることも多々あり。
工夫の余地あり。
●《戦略例 その６》
21日移動平均の上に足があり、かつ、平均足陽線に転換で買い、
21日移動平均の下に足があり、かつ、平均足陰線に転換で売り、
《検証》
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/as378.JPG
SMA21をフィルタに導入。
ダマシの排除に有効。
ただし、大きなトレンドを取り損ねることがあるので
工夫の余地あり。
以上のように、フィルタを工夫することで
より高精度な戦略となります。
ご自分で色々と組み合わせて、より優秀な戦略を探してみてください。
結構楽しいです。
■でもこれ、書くの面倒くさいやん、常識的に考えて、、、
自分で平均足を書くと、ものすごく面倒くさいので、
業者のツールを利用しましょう。
平均足を自動的に描画してくれるツールは、
・GFT DealBook
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/as351.JPG
→GFT系業者さん一覧 http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?gftkei
・MetaTrader 4
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/as357.JPG
→MetaTraderまとめWiki http://hikaku.fxtec.info/metatrader/
です。
※CMS VTトレーダーでも平均足の表示が可能になりました。
※FXトレーディングシステムズ（FXブロードネット）でも平均足の表示が可能になりました。
■テクニカル分析ツール
テクニカル指標を表示するには、以下のツールを使うと便利です。
それぞれに利点があるので、
以下の５つを用途によって使い分けるのがいいと思います。
いずれも無料なので、いざというときの為にも、
５つともいつでも使える状態にすることをおすすめします。
【１】 外為どっとコム リアルタイムチャート 【DMI、ADX表示可能】
一目均衡表、ポイント＆フィギュア、ローソク足型を見るときは
ここのチャートを使っています。
日足の区切りはNYクローズ採用。
口座開設で無料で使えます。
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?2
※ セントラル短資 ハイパーチャート 【DMI、ADX表示可能】
外為どっとコムと同じドリームバイザー社の最新チャートを採用しています。
こちらは外為どっとコムよりも豊富な通貨ペアのチャートを見ることができます。
ユーロポンド、ドルスイスなどのポイント＆フィギュアを見るときは、
ここのチャートを使っています。
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?tansi
【２】 ＭＪ、パンタレイ
一目均衡表の表示が可能です。
チャート上にニュース、重要指標の結果等を表示できるので便利です。
日足の区切りはNYクローズ採用。
口座開設＆入金で無料で使えます。
→
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?pan
【３】 マネーパートナーズ ハイパースピード 【DMI、ADX表示可能】
一目均衡表の表示が可能です。
日足の区切りはNYクローズ採用。
口座開設＆入金で無料で使えます。
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?4
【４】 GFT DealBook 【DMI、ADX表示可能】
一目均衡表の表示が可能ですが、
日足の区切りがGMT 0時になってしまいます。
一目均衡表の表示にはおすすめしません。
口座開設で無料で使えます。
→GFT系業者さん一覧 http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?gftkei
【５】 MetaTrader 4（中級者以上向け） 【DMI、ADX表示可能】
日足の区切りは各業者でバラバラです。
日足で利用するには特殊なカスタマイズをする必要があります。
初心者にはおすすめしません。
→MetaTraderまとめWiki http://hikaku.fxtec.info/metatrader/
その他、業者比較はこちらで。
http://hikaku.fxtec.info/
■ 次回予告
次回は、平均足と並んで相場師の間で絶大な人気を誇る、
新値足
をご紹介します。
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