2008/04/04 21:30
非農業部門雇用者数(3月)
結果 80千人減 サプライズの悪い数字
予想 50千人減 
前回 76千人減(63千人減から修正)(前月比)   下方修正
  

2008/04/04 21:30
失業率(3月)
結果 5.1% サプライズの悪い数字
予想 5.0% 
前回 4.8%
 

   

雇用統計はどこからどう見ても、最悪の結果でした。

   

常識的、ファンダメンタルズ分析的に考えれば、

ヒステリー的な株安、ドル安になるようにも思えます。

   

では、株、金、原油、為替の各マーケットはどのように反応したのでしょうか。

下のチャートを見る前に想像してみてください。


    

1分足

as163.JPG

  

5分足

as164.JPG

    

1時間足

as165.JPG

   

いつものことながら、米国雇用統計の値動きは無茶苦茶というか極端というか、凄いです。

いったい、何兆円のお金が数分の間に飛び交っているのでしょうか。

(為替市場での1日あたりの取引高は、平均して200兆円を軽く超えると言われています。)

  

世界最大の流動性を誇るユーロ/ドルが、

桜の花びらのように、軽やかに舞っております。

  

チャートをじっくりと見ると、

雇用統計発表直前に、何故か株とドルが買われており、

また、最悪の雇用統計発表5分後からなぜか突然、

猛烈に株とドルが買い上げられています。

   

常識的に考えて変な値動きですが、

要するに、指標に関係なく株とドルを買っているおじさんたちが

存在しているということです。

彼らはなぜ、株とドルを買ったのでしょうか。

  

ヒステリー的、一方的な株安ドル売りになってもおかしくない状況だった。

しかし、現実はそうならなかった。

この事実は、重要なことを示唆しているように思えます。