2008/03/07 22:30 米雇用統計

非農業部門雇用者数(NFP)(2月)
結果 63千人減 予想をはるかに超えるサプライズの悪材料
予想 25千人増 
前回 22千人減(17千人減から修正) 下方修正

失業率(2月)
結果 4.8% 予想よりも若干良い
予想 5.0% 
前回 4.9% 

   

2008/03/07 23:30ごろ ホワイトハウス声明 
「雇用統計には失望。」
「米経済は明らかに減速。 」

   

   

失業率は予想よりも若干良い数値でしたが、

非農業部門雇用者数は、最悪の結果でした。

   

この最悪の指標結果を受けて、

・株

・金

・原油

・為替

の各マーケットはどのように反応したのでしょうか。

常識で考えれば、株、ドルが買われる材料には到底思えません。

  

↓のチャートを見る前に想像してみてください。


    

as093.JPG

もの凄いチャートになっております。

ユーロドルなどは史上最高値更新直後に大暴落するなど、

一見して尋常ではありません。

    

最悪の雇用統計直後に、

猛烈な株安、ドル安、資源安

となりました。

ここまでは常識で考えて理解できます。

素直な反応です。

  

しかし、雇用統計発表15分後ごろから、

なぜかいきなり原因不明の株高、ドル高に反転しました。

   

ファンダメンタル分析では到底説明不可能な値動きですが、

これこそが生きた相場なのです。

    

   

そしてジェシーはまた新しい教訓を見いだした。

それは

「株価が変動する姿にのみ意識を集中させよ。

変動の理由に気をとられるな」

だった。

値動きの理由を数え上げれば無数にあるはずだった。

そしてたいていは後になって正確な要因が明らかとなる。

しかし、そうした"後知恵"は、

理解できたところで一セントにもならないのだ。  

『世紀の相場師 ジェシー・リバモア』リチャード・スミッテン著より