先ほど、メルマガ最新号
「FX・株のテクニカル分析入門 第5号 移動平均線を使ったストラテジー その2 トレンド順張り戦略」
を発行致しました。
以下は前号のバックナンバーです。
こんばんは。FXTECです。
第2号でご紹介したFXテクニカル分析 人気ランキング
http://hikaku.fxtec.info/x/vote/vote.cgi?_mode=view&id=1156751967
ですが、その人気No.2が移動平均線。
今日は移動平均線についてご紹介します。
★★1 移動平均線とは
移動平均線とは、
平均をとる【一定の期間】を定め、その平均値をプロットしたものです。
米国の著名投資家J・E・グランビルによって考案されたと言われています。
移動平均線の例
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/abcd0736.JPG
★★2 移動平均の種類
移動平均には、現在広く知られているものとして、
・単純移動平均(SMA)
・修正移動平均(RMA)
・加重移動平均(WMA)
・指数平滑移動平均(EMA)
がありますが、主に使われているのはSMAとEMAと言われています。
★★3 SMAの計算
SMAは、単純に一定期間の終値を合計して割った値です。
例えば5日単純移動平均の場合は、当日から4日前までの5営業日間の価格(通常は終値)を合計し、
用いた日数である5で割った値を、当日の移動平均値とします。
5時間単純移動平均の場合は、当時間から4時間前までの5時間の価格を合計し、
5で割った値を、当時間の移動平均値とします。
★★4 EMAの計算
EMAは、以下の計算で算出される値です。(数字が嫌いな方は飛ばしてください。笑)
--------------------------------------------------------------------
1日目の計算 (c1+c2+c3...+cn)÷n
2日目以降の計算 (前日の指数平滑移動平均)+α×(当日終値-前日の指数平滑移動平均)
※ n=期間
※ cn=(n-1)日前の終値。c1=当日終値
※ α(平滑定数)=2÷(n+1)
--------------------------------------------------------------------
その他細かい計算方法等について知りたい方は、下記参考URLをご覧ください。
参考:移動平均 (テクニカル分析) - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%BB%E5%8B%95%E5%B9%B3%E5%9D%87_%28%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%83%AB%E5%88%86%E6%9E%90%29
★★5 SMAとEMAの違い
↓の図を見るとわかるように、
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/abcd0736.JPG
SMAよりもEMAの方が、よりトレンドに敏感に反応していることがわかります。
このため、トレンド判定の用途では、EMAが好んで使われることが多いようです。
(システムトレードでフィルターとして使う等)
ちなみにSMAとEMAを簡単に表示するには、FXのトレードソフトでは、
GFTのDealBookがオススメです。(詳細は下記)
外為どっとコムのチャートでは、EMAを単体で表示できないようです。
★★6 移動平均の期間
移動平均線のパラメータとなっている【一定の期間】ですが、
・フィボナッチ数
1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, 233, 377, 610, ...
→フィボナッチ数とは:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%9C%E3%83%8A%E3%83%83%E3%83%81%E6%95%B0
・適当な(?)数値
9,20,25,50,75,200
などがあります。
株でよく使われるのは、
日足(5日、10日、25日、30日、75日、80日、150日、160日、200日)、
週足(13週、26週)、
月足(60カ月、120カ月)
FXでよく使われる(よく聞く)のは、
9,21,75,89,200あたりでしょうか。
はっきり言って、これと決まったものがありませんが、
欧米のトレーダーは、フィボナッチ数を重視していると言われています。
個人的には、21,55,89が一番機能する場面が多いのかなという気がしています。
★★7 移動平均を使った売買戦略
で、結局重要なのは、
・移動平均を使ってどうやって儲けるんや!?
ということなわけですが、実はこれまたたくさんの戦略があります。
・【一定の期間】の値をいくらにするのか、
・移動平均線はどの種類のものを用いるのか、
・具体的にどのように使うのか、
これらを組み合わせることで、無数の戦略・戦術が成立します。
代表的な戦略は、
【1】 トレンド判定→順張り
【2】 移動平均乖離率→逆張り
【3】 グランビルの法則
【4】 MACD
等々
次号では、これらを詳しく見ていきたいと思います。
■ テクニカル分析ツール
テクニカル指標を表示するには、以下のツールを使うと便利です。
それぞれに利点があるので、
以下の5つを用途によって使い分けるのがいいと思います。
いずれも無料なので、いざというときの為にも、
5つともいつでも使える状態にすることをおすすめします。
【1】 外為どっとコム リアルタイムチャート
一目均衡表、ポイント&フィギュア、ローソク足型を見るときは
ここのチャートを使っています。
日足の区切りはNYクローズ採用。
口座開設で無料で使えます。
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?2
※ セントラル短資 ハイパーチャート
外為どっとコムと同じドリームバイザー社の最新チャートを採用しています。
こちらは外為どっとコムよりも豊富な通貨ペアのチャートを見ることができます。
ユーロポンド、ドルスイスなどのポイント&フィギュア、一目均衡表を見るときは、
ここのチャートを使っています。
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?tansi
【2】 MJ
一目均衡表の表示が可能です。
チャート上にニュースが表示できるのが便利です。
日足の区切りはNYクローズ採用。
口座開設&入金で無料で使えます。
→
【3】 マネーパートナーズ ハイパースピード
一目均衡表の表示が可能です。
日足の区切りはNYクローズ採用。
口座開設&入金で無料で使えます。
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?4
【4】 GFT DealBook
一目均衡表の表示が可能ですが、
日足の区切りがGMT 0時になってしまいます。
4時間足での表示がオススメです。
口座開設で無料で使えます。
→GFT系業者さん一覧 http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?gftkei
【5】 MetaTrader 4(中級者以上向け)
日足の区切りは各業者でバラバラです。
日足で利用するには特殊なカスタマイズをする必要があります。
→MetaTrader系業者さん http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?MT
★★9 次回予告
次回は、移動平均を使ってどうやって儲けるのか!?
その具体的な戦略についてご紹介します。
───────────────────────────────────
発行者サイト
FXテクニカル分析&業者比較Blog
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/
外為FX業者比較完全データベース
http://hikaku.fxtec.info/
お問い合わせ:fx@fxtechnical.net
メルマガバックナンバー
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/fx_6/
当メルマガにかかわるすべての権利は当メルマガの発行者が有しています。
許可なく転載、複製、販売、放送、レンタルすること、及びオークションへ
の出品・販売等は、法律により禁止されています。
───────────────────────────────────