SAXO系システムのJNS,サクサクの約定で私も便利に使わせていただいています。
特に、ポンドがらみの往復取引コストが世界最安クラスで重宝しております。
参考:外為FX業者比較完全データベース ポンド円往復コスト順比較
しかし、おそらくJNSで取引をした人が最初に面食らうのが、
逆指値の種類がたくさんあること。
逆指値注文(ストップ)は、損切りはもちろん、利食いのトレイリングにも使える注文で、トレードに不可欠な注文。
そこで、JNSの逆指値について詳しくまとめてみました。
■逆指値注文
外国為替の逆指値注文は、一般的に、市場の動きがオープンポジションにアゲインスト(不利)になる出来事から投資を守るため、ポジションを閉じる場合に使われます。
・ 逆指値注文売りは現状の市場価格より下に出した価格が特定した価格に達するか、下回った場合に執行されます。
・ 逆指値注文買いは現状の市場価格より上に出し価格が設定した価格を(買いでは)上回った/(売りでは)下回った場合に執行されます。
【メリット】シンプルでわかりやすい
【デメリット】スプレッドが拡大したときに、ストップを狩られやすい
■ビッド逆指値
bid が指定した値をつけたときの市場価格で決済されます。
例えば、USDJPYを117.50で買い、損切りのビッド逆指値を117.04 に置く場合を考えます。
この注文の意味は、bidが117.04に達したら、その時点のbidで売り、という意味です。
したがって、相場が下落して bid - ask が117.04-06 になったときに、117.04で反対売買(この場合、売り)が執行されます。
が、この例では実は通常の逆指値と変わりません。
通常は売りポジションの時に、ビッド逆指値を使います。
例えば、USDJPYを117.50で売り、損切りのビッド逆指値を117.92に置く場合を考えます。
この注文の意味は、bidが117.92に達したら、その時点のaskで買い、という意味です。
したがって、相場が上昇して、117.92-94まで上昇したときに、117.94でビッド逆指値が約定し、反対売買(この場合は、買い)されます。
【メリット】
何がメリットかというと、スプレッドが急に拡大したときに、ストップがかかりにくくなります。
<例>
☆ポジション USDJPY 117.50 売り
→米雇用統計などの時に、レートが急に117.70-95に拡大
●通常の逆指値 117.92 の場合 (askが117.92をつけたら買う、という注文)
→117.92は約定してしまう
●ビッド逆指値 117.92 の場合 (bidが117.92をつけたら、その時のaskで買う、という注文)
→bidが117.92をつけたわけではないので、ビッド逆指値は約定しない
【デメリット】
スプレッドの急拡大に対処できるというメリットもあるわけですが、スプレッド分のコスト(上記の例では2pips)がかかってしまいます。
また、上記の例で、もしも運悪くスプレッドが117.92-118.12とかに広がったら、118.12で約定されることになり、損失が拡大するリスクもあります。
■アスク逆指値
上記の逆です。askが指定した値をつけたときの市場価格で決済されます。
メリットは、スプレッドが拡大したときに、ストップがかかりにくいという点です。
買いポジションの損切りに利用します。
■トレイリングストップ
トレイリング・ストップ注文は執行される価格がスポット価格の変動に応じて変更されるロスカット注文です。買いポジション(ロングポジション)をお持ちの場合、市場価格が上昇すると、ロスカット価格もユーザーが設定した割合で上昇します。しかし、市場価格が下落してもロスカット価格は変更されません。
このタイプのロスカット注文は、想定される最大限の損失を限定するばかりではなく、状況によっては利益確定に結びつくこともあります。この注文設定により、保有ポジションの実勢価格をいつもモニターしなればならない状況を変えることがきます。
■ビッド・トレイリングストップ
ビッド価格を追うトレイリングストップです。
原理はビッド逆指値と同じで、bidが指定した値を付けたときのプライスで反対売買されます。
■アスク・トレイリングストップ
アスク(オファー)価格を追うトレイリングストップです。
原理はアスク逆指値と同じで、askが指定した値を付けたときのプライスで反対売買されます。
・・・と、長々と説明してきましたが、メリット、デメリット双方あり、ちょっと複雑です。
納得のいくまで、JNSのサポートに電話したりして確認しましょう。丁寧に教えてくれます。
それでもよくわからないという方は、通常の逆指値でもいいのかなという気もします。
詳しくはこちら:JNS