2006/10/6  21:30 (GMT12:30)

米国非農業部門雇用者数-9月
結果 5.1万人
予想 12.0万人

失業率-9月
結果 4.6%
予想 4.7%


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■景気減速だが、ドル高

昨晩の米雇用統計は、珍しくGMT12:30ちょうどから動き始めました。

雇用統計自体は、もの凄く悪い数字

しかし、周知の通り、その後のドル円、ユーロドルの動きは凄まじいドル高。ストップを巻き込んで景気よく噴き上がりました。

この雇用統計後の動きについて、「前回の非農業部門雇用者数が12.8万から18.8万へ上方修正された、だからドル高なのである。」「北朝鮮の核問題が、地政学リスクとして浮上。有事のドル買いなのである。」等の説もまことしやかに流れているようです。

本気で言ってるんですか?という感じ。

こういう人達は、相場がドル安になっていたら、「雇用統計の悪化を受けて、景気減速懸念が台頭。そのためドル安になったのである。」とかもっともらしく解説するのでしょう。

事実は、ファンダメンタルズ指標は、売買のネタ、きっかけ、口実にされているだけで、売り買いのパワーゲームというのが実態ではないでしょうか。

■なんか変?

ただ、テクニカル分析では今回の暴騰は定石通りですが、ごく常識的に、自然に考えれば、今の状況は「変」です。

米経済指標が全然良くない中で、凄いドル高が進んでいます。

日本は、依然として巨額の貿易黒字を積み上げています。

金利差は縮小プロセスに入りつつあります。

なのに、ドル高円安トレンド。

なんか変じゃない?と多くの人が考えていることと思います。

昨晩118.6あたりでドルを買った方もたくさんいると思いますが(私もですが。笑)、追いかけるにしても必ず利益確定のストップをつけて追いかけましょう。

近い将来、突然大崩壊すると思われます。

時期としては、12月、日本人のボーナスを飲み込んだ直後あたりでしょうか。

買いっぱなしでストップも入れずに放置というのは危険と思われるので、ご注意を。